業界フォトニュース

新たな年のより飛躍に向けて
    県建設業協会山形支部が新年懇親会
               (2025年2月5日号掲載)



 県建設業協会山形支部(後藤吉伸支部長)の令和7年新年懇親会が山形市の山形グランドホテルで1月30日に開き、業界が抱える諸課題に取り組み、新たな年の飛躍に向けて進めていく事を誓い合った。☆=写真=★
 懇親を前に後藤支部長は近年頻発する自然災害などにふれ、地域の建設業が果たす復旧工事を含む社会資本整備の役割が重要性を増す中、担い手不足による生産性向上は喫緊の課題と強調。「本年も支部全体挙げて、諸課題に取り組んでいきたい」とあいさつした。
 来賓あいさつでは、佐藤秀弘都市整備部長(佐藤孝弘山形市長・代理)が市政による社会資本整備計画にふれながら、「整備を着実に進める上でも、業界の力が必要不可欠」と述べ、今後のさらなる協力を呼びかけ祝辞を代読した。
 このほか、安達春彦山辺町長、佐藤俊晴中山町長のほか、自民党山形市支部顧問の大内理加氏も祝辞を述べ、その後に一斉に乾杯し懇親を深めた
諸課題解決へ 会員一丸で新年を乗り切る
    西村山建設業協会が新年会
               (2025年2月5日号掲載)



 西村山建設業協会(伊藤力会長)の令和7年新年会が寒河江市の吉本旅館で1月31日に開かれ、業界が持つ諸課題解決に向け、新たな年を乗り越えていく事を確認した。☆=写真=★
 冒頭のあいさつで伊藤会長は業界が持つ諸課題が山積する中、「安定的な公共事業予算や設計労務単価の引き上げの重要性を示し、「諸課題の解決に向けて、会員一丸となって乗り越えていきたい」とあいさつした。
 来賓の齋藤真朗寒河江市長も「地域住民の安全安心を確保したインフラ整備に今後も協力してほしい」と祝辞したほか、梅津博士県議会議員も祝辞を述べた。その後、鈴木浩幸朝日町長の発声で一斉に乾杯し、新たな年を祝い親睦を深めた。
山形市第六中学校に木製ベンチを寄贈
    山形職業能力開発校の訓練生が製作
               (2025年1月29日号掲載)


 県立山形職業能力開発専門校(武田良夫校長)は、同校の建設技術訓練生が製作した木製縁台(木製ベンチ)を山形市の市立第六中学校に寄贈した。21日に訓練生が中学校を訪れ、縁台2基を引き渡した。☆=写真=★
 同専門校では建築大工を志す訓練生が実習で建築した2階建て住宅の残材を活用し、木製の縁台を製作。これを公共施設等に寄贈する活動を平成28年度から実施。社会貢献活動に対する意識向上と将来を担う次世代へ木製品に親しむ機会も提供し、建築の担い手育成と県産木材の利用促進を図る目的。 同専門校の武田校長は今回の縁台をきっかけに、「少しでも建築に興味を持ってもらえば幸い」とあいさつ。寄贈を受けた第六中の栗田和真校長も、「県のものづくりとして、技術を継承していってほしい」と今後の訓練生に期待をかけたほか、第六中の生徒らも「大切に使っていきたい」と感謝を述べた。
ICTサポーター 東北管内の41社に感謝状
  東北地方整備局
               (2025年1月22日号掲載)


 東北地方整備局の「ICTサポーター」への感謝状贈呈式が16日、仙台市青葉区の仙台合同庁舎B棟会議室で行われ、今年度上半期にICT活用などの技術支援などを行った41社に対し、宮本健也企画部長から感謝状が授与された。☆=写真=★
 ICTサポーター制度は令和4年度から運用を開始。今年度は89社が認定を受けている。ICT活用工事のさらなる普及促進に向けたICT活用工事や3次元データ等の利活用促進、講習会など活動を行っている企業に対し感謝状を授与している。
 贈呈式を前に宮本企画部長はこれまで約800件余りの技術支援や講習会を行ってきている事にふれ、東北地方は担い手不足が減少するなど大きな課題があるとし、「魅力ある産業に向けた担い手確保のためにも、今後も技術支援等に取り組んでもらいたい」とあいさつした。
 なお、今回の感謝状贈呈式で授与された本県企業は次の通り。
▽太田建設(株)▽奥山ボーリング(株)▽(株)後藤組▽(株)寒河江測量設計事務所▽渋谷建設(株)▽(株)山形測器社
除雪従事者3名に対し 表彰状を授与  県建設業協会山形支部優良従業員
               (2025年1月1日号掲載)


 県建設業協会山形支部(後藤吉伸支部長)の第59回会員所属優良従業員表彰式が12月4日、山形市の山形建設業会館会議室で開かれ、除雪業務に携わる受賞者に対し、後藤支部長から表彰状が授与された。☆=写真=★ 
 受賞を受けたのは鎌上裕平さん(小松建設)、矢萩道雄さん(東海林建設)、阿部好信さん(堀川土建)の3名で、阿部さんは欠席となった。
 表彰状を授与した後、後藤支部長は災害発生時の復旧や冬季の除雪など業界が地域の守り手として責任を果たしていく事が重要とし、若年者不足や従事者の高齢化など深刻な問題もある中で、「新4Kとした魅力ある産業をめざして、業界が一丸となって責務を果たしていきたい」と述べ、後進の育成などにも尽力してほしいとあいさつした。
 受賞者を代表して、鎌上さんは過分な表彰を頂き光栄と述べ、「今後も業務に精進していきたい」と謝辞を述べた。
 いずれの受賞者も除雪業務に携わっており、矢萩さんは「大雪が続くと睡眠不足にもなり、本当に大変」と話し、除雪の待機が一番の苦痛としながらも、「今後も頑張っていくしかない」と気を引き締めていた。
 表彰は会員企業において、長年業務に貢献し、その功績が高く評価された方々を表彰。今年で59回目を迎え、今回も含めてこれまでに1、271名の方々が受賞している。
12月7日開通前に報道陣に公開  国道47号「新庄古口道路」整備
               (2024年12月4日号掲載)


 東北地方整備局山形河川国道事務所は、国道47号「新庄古口道路」が12月7日に開通を迎えるが、概要説明が報道陣に対しこのほど行われた。☆=写真は後方が前波トンネル・西側から撮影=★
 「新庄古口道路」は新庄市本合海を起点に、戸沢村津谷の終点までを結ぶ延長10・6㎞で、(仮称)前波トンネル付近で地すべりが発生し工事の進捗に影響を及ぼしていた。地すべりによる変状で覆工コンクリートに多数のひび割れが生じ、融雪期の応急対策で排水ボーリング工で対応した。その後、地すべり対策工による押え盛土、グラウンドアンカー工、鉄筋挿入工などで滑り面を抑止。前波トンネルについても、トンネル延長を約37m延伸した再構築で工事を進めてきた。
 ルートは暫定2車線の12・0mで、設計速度80キロ、事業費は約570億円を計上し整備を進めてきている。区間内には前波トンネル(延長201m)、岩清水トンネル(延長868m)のほか、国道458号に架設するICとなる升形跨道橋(橋長34・1m)、升形川に架設する楯ノ下橋(橋長96・0m)、升形2号橋(橋長48・6m)、升形3号橋(橋長49・4m)、升形4号橋(橋長49・1m)、鮭川に架設する戸沢大橋(橋長215・9m)、JR陸羽西線に架設する津谷跨道橋(橋長42・0m)、県道新庄戸沢線に架設するICとなる津谷跨道橋(橋長29・0m)を設ける。
 今回の開通により、既設の東北中央自動車道を経由し戸沢村まで高規格道路が連結され利便性が向上。「新庄古口道路」も移動時間が約6分程度短縮されると見られ、新庄と酒田を結ぶ交通アクセスに大きく期待されている。
 なお、12月7日(土)の開通式は午前11時から現地で行われ、午後15時から一般通行を開始する。
国道112号整備促進へ要望書   佐藤市長が吉村知事に要望書手交
               (2024年11月27日号掲載)


 一般国道112号(山形市・寒河江市間)整備促進期成同盟会(佐藤孝弘山形市長・会長)は、国道112号山形南道路の早期事業化と山形中山道路の整備促進を吉村美栄子知事に要望した。要望は20日に県庁を訪れ、佐藤会長のほか、安達春彦山辺町長、佐藤俊晴中山町長などともに要望書を手交した。☆=写真 山形市提供=★
 山形南道路計画が都市計画決定を受け、切れ目なく新規事業として採択され、山形中山道路とともに早期に整備効果が発揮されるよう求めた。今後は12月20日にも中央省庁への要望活動も実施するとしている。
 国道112号の山形市内から中山町間は交通が集中する区間で渋滞も慢性化し、幹線道路の機能低下の状況にある。また、山形南道路については、山形市都市計画マスタープランにおいても、都市間の交通を分散・誘導するとともに、圏域間を連携する大環状道路に位置づけられている。また、山形市では事業に合わせて、新たな道の駅の整備についても検討に着手することも示した。
 なお、主な要望事項は次の通り。
▽山形南道路の早期事業化に向けた調査促進▽山形中山道路の整備促進▽公共事業関係費の大幅な拡大と安定的・持続的な予算確保▽地方創生・生産性向上に資する平常時・災害時を問わない道路ネットワークの整備促進▽災害を教訓とした防災・減災対策と道路ストックの老朽化対策を実現するための国土強靭化の推進▽地域の人々の命や暮らしを守り、活性化を図る施策の推進
県立村山産業高で土木作業体験会 土木の仕事と役割に理解深める 
                      県建設業協会村山支部
               (2024年11月20日号掲載)


  県建設業協会村山支部(大山圭介支部長)の高校生を対象とした土木作業体験会~若年者と建設業界との架け橋~が11日、県立村山産業高等学校敷地内で行われ、土木の仕事と役割などについて理解を深めた。☆=写真=★
 将来の担い手確保を目的に開催しており、地域の建設業の魅力や役割などを通して身近に職業を実感してもらう企画。今回も県立村山産業高等学校みどり活用科1年生約20名を招き、会員企業約20名の参加協力で開催した。 体験会では、昨年も使用した堆肥置場付近の土間コンクリート打設を行ったほか、排水施設の設置作業を体験した。
 土間コンクリート打設では、既製品のワイヤーメッシュを鉄筋に見立て、敷き詰め、結束バンドを行い、生コンを敷均。バイブレーターで締固め作業を体験。また、施設周りに約28mの暗渠パイプを設置し、堆肥置場地面の排水機能の設置方法の体験も行った。
 大山支部長は業界の人手不足が深刻化している状況にふれ、「今回の体験を通して、少しでも興味を持ってもらい、業界への入職につながれば嬉しい」」と話していた。
建設DX研修会 最新のICT技術 2日間にわたり開催 県土整備部
               (2024年11月13日号掲載)


 建設DX研修会が山形市内で11月6日から2日間にわたって開かれ、県内の建設企業から技術者など約100名が参加し、最新のICT技術を研修した。☆=写真=★
 県土整備部主催で行われたもので、令和6年度公共調達スキルアッププログラムとして、県建設会館で座学を行った後、山形市の山形北インター産業団地造成工事現場で研修を実施した。
 このうち、7日に開かれた現場研修では志田建設(株)、伊豆田建設(株)、山形建設(株)、泰昌建設(株)では、各社が現場で使用する大手のICTシステムメーカーとタイアップしてブースを設けたほか、やまがたICT支援隊((株)山形測器社、コマツ山形(株))、アジルジオデザイン(株)による各ブースでICT技術の大手メーカーとの最新のICT技術の説明を受けた。
 この中で、やまがたICT支援隊のコマツ山形(株)のブースでは、(株)コマツの建設現場のデジタルトランスフォーメーションとなる「スマート・コンストラクション」を披露。2Dマシンガイダンスモードを使用した最新のICT技術を紹介。GNSS測位情報が取得できなくても、現状の位置から簡易設計面の作成が可能で、建機のバケット刃先情報と施工箇所の設計データをタブレット・アイフォンなどの端末へデータを送信。これにより丁張が不要となり、作業効率が大幅に改善できるとした。
 また、「スマート・コンストラクション・ダッシュボード」による出来高・出来形管理システムでは、PC・タブレット・スマホにより現場の3次元化を手軽に導入できるシステムも紹介。3次元地形測量データや3次元設計データなどをアップロードすることで、施工現場をデジタルで把握できるとした。
 コマツ山形(株)の担当者は、「任意で選択した範囲の断面図や切盛土量、距離、標高なども計算でき、施工履歴も簡単に把握できる」と説明。参加者らは最新技術に興味を示しながら、関心を寄せていた。
鶴岡公園にソメイヨシノ5本を植栽 県森林土木建設業協会 緑化推進事業
               (2024年11月6日号掲載)


 県森林土木建設業協会(永井敏行会長)の緑化推進事業が10月29日、鶴岡市馬場町の鶴岡公園内で行われ、関係者がソメイヨシノ5本を植栽した。☆=写真=★
 鶴岡市の鶴岡公園の桜は、明治39年に日露戦争の戦勝記念として、御堀の両岸などに多数植えられたのが始まりと言われ、約730本の桜が春に賑わいを見せている。平成2年には(財)日本桜の会による「さくら名所100選」にも選ばれているほか、今年は鶴岡市市政施行100年にもあたる事から「鶴岡市これからの100年桜植栽行事」として同協会が記念植樹を行った。
 県森林土木建設業協会の五十嵐久廣副会長・庄内支部長が、「市政100年の節目に次の100年に繋げる桜を植栽し、来園する方々に心の安らぎと潤いを提供していきたい」と述べ、「この事業が少しでも社会貢献できれば幸いです」とあいさつした。
 来賓の県庄内総合支庁・伊藤聡森林整備課長も、近年は森林地での災害も増加している中、植栽や治山事業の重要性を改めて痛感していると述べ、「今後も森林事業に力を入れていきたい」と祝辞。鶴岡市建設部の三浦一夫都市計画課長も、鶴岡公園は市民や観光客の憩いの場となっているとし、今回の桜植樹に謝意を表し祝辞を述べた。
 また、鶴岡桜の会の石原純一会長も今回の植樹後の剪定など、維持管理も担っていきたいと話していた。
冬本番に向けて 除雪体制整える  国道112号月山道路除雪出動式開く
               (2024年10月30日号掲載)


 国道112号月山道路除雪出動式が10月23日、西川町月山沢の除雪ステーションで開かれ、県内でも有数の豪雪地帯を通るルートから冬季の安全確保に向け体制を整えた。(☆=写真・除雪機械のキーをオペレーターに手渡す★)
 月山道路の除雪は中山町向新田から鶴岡市下山添字一里塚までの総延長80㎞区間。寒河江国道東工区を渋谷建設(株)、寒河江国道西工区を國井建設(株)、庄内側の上名川、中台、湯殿山工区を鶴岡建設(株)、本間建設(株)がそれぞれ担当する。
 安全祈願で神事を終えた後の出動式で、東北地方整備局の木村康博道路部長が、月山道路は本県の内陸地区と庄内地区を結ぶ重要ルートと示しながら、「大雪時は集中的な除雪を行い、安全を確保していきたい。除雪に従事する方々には健康に留意し安全に作業を進めてほしい」とあいさつ。菅野大志西川町長も、「除雪に対し町民からも満足を頂いており、今後も体調管理に気を付けて冬季交通の安心安全を守ってもらいたい」と祝辞。皆川治鶴岡市長(代理)、渋谷貴寒河江警察署長(代理)も祝辞を代読した。
 安全の誓いでは、渋谷建設(株)澁谷宗児専務取締役が「長年の経験を活かし、除雪作業の他の模範となるよう、安全確保で作業を進めていきたい」と安全宣言した。
 その後、各除雪オペレーターに対し、除雪機械のキーを手渡した後、点呼を行い、各自の待機場所へ向かった。
 なお、出動式席上、除雪従事功労者に対しての表彰も行われた。表彰者は次の通り。
◎寒河江国道東地区
▽渡邉謙治氏▽工藤一夫氏(まるしげ)
◎寒河江国道西地区
▽渋谷祐介氏▽齋藤秀樹氏▽船田大祐氏
◎上名川国道
▽三浦雄大氏▽難波啓一氏▽菅原等氏
中学生対象の建設ツアー開く 県内の生徒 保護者など約43名が参加
               (2024年10月23日号掲載)


 県建設業協会(太田政往会長)の中学生を対象にした建設ツアーがこのほど開かれ、県内の中学生と保護者など約43名が参加し建設業の仕事と役割などにふれあい、インフラ整備の現状を見学した。☆=写真=★
 見学は山形市の(仮称)山形北インター産業団地造成工事と、蔵王ダムを見学。このうち、山形北インター産業団地では、第1工区の造成工事を請負う泰昌建設の現場を訪問。国道13号沿いの山形自動車道・山形北インターチェンジに近接する約16万930㎡の産業団地造成工事の状況を見学した。
 同団地は約2、600~約2万6、000㎡までの区画面積を配置した全23区画の団地で、令和8年度の分譲開始をめざす。東北の中枢都市の仙台市にも近く物流交流の促進が期待されるほか、高速道路のインターにも近接するため、交通アクセスの利便性で魅力ある産業団地として大きく期待される。
 造成工事では最新のICT施工を活用して進めている事などを説明し、生徒らは最新の技術に興味を示していた。また、見学説明を受けた後は測量機器を使用した宝さがしゲーム、ドローン機器の紹介なども行われた。
 見学会には県内の山形市、村山市、東根市、天童市の中学生と保護者が参加し、建設業が行うインフラ整備の役割と魅力を発信するため、県建設業協会が主催した。
創立60周年記念 全国建災防大会 東京ビッグサイトで開く
               (2024年10月16日号掲載)


 創立60周年記念全国建設業労働災害防止大会in東京が3日、東京・有明の東京ビッグサイト東展示棟・東7ホールで開かれ、60周年の節目の年として、安全で安心して働ける魅力ある産業を心を新たにめざしていく事を誓い合った。☆=写真=★
 大会に先立ち、今井雅則建設業労働災害防止協会会長が「仲間の声で危険を防ごう 未来へつなぐ職場の安全」とした今年のスローガンを示し、60年前と比べ労働災害の死亡者数は約10分の1と大幅に減少したが、建設業の死亡災害は依然として全産業の3割を占め、安全な職場環境づくりは非常に重要と強調。「労働災害防止活動の大切さを再認識し、災害ゼロを達成するために尽力することを心を新たに進めていきたい」とあいさつした。
 来賓あいさつでは、石破茂首相のビデオによるメッセージを紹介。この中で、石破首相は官民挙げて建設業が安全に安心して働ける職場づくりを形成する重要性を指摘。「労働災害の減少に向けて、今後も労働災害防止対策に一層取り組んでほしい」と祝辞を披露。このほか、齋藤鉄夫国土交通大臣(代理)、福岡資磨厚生労働大臣(代理)、小池百合子東京都知事(代理)なども祝辞を寄せた。
 安全の誓いでは、今年度は「第9次建設業労働災害防止5ヵ年計画」の2年目にあたるため、関係者が一丸となって人命尊重の基本理念の実現に向け、死傷災害の減少と60歳以上の死傷者減少に転じさせる事を重要と位置づけ。一人ひとりが安全衛生意識の向上を図り、安全で安心な魅力ある職場環境を実現していく事を誓い合った。
 なお、大会席上、安全功労者に対する表彰を行ったほか、記念・特別講演、アトラクションなども行われた。
 また、大会は3日と4日の2日間にわたって行われ、4日は東京・有楽町の東京国際フォーラムに会場を移し、専門部会による最新の安全衛生管理活動の発表、安全用品等のPR展示、基調講演も行われた。
国道112号山形中山道路が起工 市街地を迂回したバイパス化で整備
               (2024年10月2日号掲載)


 山形市と中山町をバイパス化で整備する国道112号山形中山道路の起工式が現地で9月29日に実施。本格着工に向けて、関係者が神事を行い工事の無事故と順調を祈願した。☆=写真=★
 鍬入れの儀では西村拓東北地方整備局長、吉村美栄子県知事のほか、遠藤利明衆議院議員、佐藤信秋参議院議員、佐藤孝弘山形市長、安達春彦山辺町長、佐藤俊晴中山町長などが行った。
 山形中山道路は山形市西崎(東北中央道山形中央IC付近)を起点に、中山町達磨寺の終点部(既設国道112号接続)までの延長7・4㎞区間をバイパス化で整備。幅員は全幅10・0mの2車線、設計速度は80キロを設定する。
 既設の国道112号は山形市の中心市街地を通るルートとなっており、日常的な交通混雑が発生しているほか、交通事故も多発するなど早期の新ルート整備が急務とされてきた。このため、中心市街地を迂回したバイパス化に整備することで、交通混雑の解消や救急医療活動への早期到達などに利便性が図られると期待されている。
 新ルート区間には4ヵ所の橋梁構造物が設けられ、このうち一級河川・須川を横断する長大橋の(仮称)新船町橋は橋長252mも設定する。また、現在は山辺町から南側方向付近で用地調査に着手しており、来年度以降に整備工事を鋭意発注していく予定。総事業費は約250億円を試算している。
 東北地方整備局の西村拓局長は「安全に留意し、早期開通に向けて鋭意整備を進めていきたい」とあいさつ。森田裕介山形河川国道事務所長の号令により、ダンプカーからの土の搬入と整地など行うセレモニーも行われ、今後は本格的な工事を促進していくことになる。
酒田港の基地港湾整備に着手  高砂埋立ケーソン据付始まる
               (2024年9月25日号掲載)




 遊佐沖の洋上風力発電設備(海洋再生可能エネルギー)の導入促進に伴う、酒田港の基地港湾整備計画で、今年4月に基地港湾に指定された事を受け、本格的な基地港湾整備に着手する。国直轄事業と県発注で整備を進めるが、先行して県が高砂埋立護岸のケーソン据付工事にこのほど着手した。これを受けて、報道機関に対し9月17日、現地で県港湾事務所による事業説明が行われた。☆=写真=★
 基地港湾は船舶の出入港のための岸壁や洋上風力発電事業として風車組立及び部材保管として使用できるよう、大浜西ふ頭(約41ha)の整備と高砂埋立護岸整備を国直轄と県で整備を進めていく。
 直轄では大浜西ふ頭岸壁(地耐力強化)及び航路・泊地の整備を行い、県は大浜西ふ頭の整備(越波対策・波除堤・管理用道路)、高砂埋立護岸整備(関連整備)を行う。
 今年度に先行して整備に着手する県の高砂埋立護岸整備では、全49函のケーソンの据付のうち、今年度は6函のケーソン据付を予定。大浜西ふ頭の既設有用ケーソンも利活用して、高砂埋立護岸北側に埋設する計画。
 高砂埋立護岸は高砂ふ頭地先、海側に埋立するが、全49函のケーソン据付は令和8年度までに完了させ、令和9年度から大浜西ふ頭付近で浚渫した約100万立法mほどの土砂を高砂埋立護岸にフル稼働で土砂を搬出。約7ヶ月程度かけて行う予定。 
 高砂埋立護岸のケーソン据付は来年度からピークを迎えると見られ、波除堤整備も来年度に発注されるほか、同時に直轄の大浜西ふ頭の岸壁整備も来年度から本格的な整備に入る見通し。洋上風力発電の整備は令和10年度から進められる予定で、洋上風力は約30基を設置。1基あたり約1・5万kWの全約45万kWの発電を供給する予定。
 なお、基地港湾整備事業には全体事業費約122億円程度を試算し、うち高砂埋立護岸整備には約112億円を投入。今年度は約30億円の事業費が計上されている。
土木の魅力について意見交換  土木学会が仙台でシンポジウムを開く
               (2024年9月11日号掲載)


 土木学会の土木の魅力向上特別委員会が主催する「土木の魅力向上シンポジウム」が仙台市青葉区の仙台国際センターで3日開かれ、東北から届ける土木の魅力を発信した。このうち、第1部では本県の(株)新庄砕石工業所の柿﨑赳取締役管理部長が建設系ユーチューバ―・「石男くん」として参加。土木学会前会長の田中茂義氏(大成建設)のほか、松永昭吾氏(インフラ・ラボ代表・横浜国立大学客員教授・土木技術専門)、今村友香さん(東亜建設工業)の4名が土木の魅力について意見を交わした。☆=写真=★
 昔の建設業界は3Kの悪いイメージがある一方で、日本のインフラ整備の技術は世界トップレベルに到達しており、今後の担い手確保の観点からも、インフラ整備の重要性と土木の技術、魅力を伝える事を目的に開催した。
 意見交換では、松永氏は1970年代の日本は交通事故が多発し、多くの人が亡くなっているが、これまで道路の土工を広くしたり、様々な工夫で整備されてきた事で交通事故件数も年々減少。こうした土木の技術が生かされてきた事を紹介した。
 田中氏は土木の魅力発信は「全員リレー」が重要とし、SNSなどを使用して「自分の言葉で土木の魅力を発信することで、多くの担い手に技術のバトンをつなぐことができる」と述べた。
 柿﨑氏も、建設業は地図に残る仕事で国土を作る重要な産業と強調。「今後は物づくりを担う職人にスポットライトを当てて、魅力を発信していく事が必要」と述べた。
 今村さんは入社して5年目の女性技術者として活躍しており、父が型枠大工の仕事を行っていたため、「建設業を身近に感じていたが、この業界に入った時は父も現場に出るのか」と心配そうな顔をされたと話す。ただ、「この仕事は自分たちが魅力を感じないと出来ない仕事」と述べ、担当する現場の状況などもSNSを活用しながら「もっと土木の魅力を発信して伝えていければ嬉しい」と述べた。
 柿﨑氏は土木技術者は過去約700人存在していたが、今は約500人まで減少している事にふれ、「日本のインフラ整備を支えた技術者は未だに賃金が低く生活水準が厳しい」とし、労務単価の引上げがもっと必要と述べ、「建設業無くして日本の未来はない」の姿勢で今後も土木の魅力を発信していきたいと述べた。
 最後に田中氏は、過去の土木の優れた歴史的なプロジェクトや事例に学び、過去の技術や技術者個人の歩みにも今後は注目すべきと述べ、「建築では優れた建築物の設計者個人に焦点を当てて発信している」とし、「土木も技術者個人に焦点を当てて発信していくことも重要」と話していた。
「願いちょうちんプロジェクト」 街をともすやさしい灯り始まる
               (2024年7月17日 号外)



 今年で3回目を迎える「願いちょうちんやっしょ まかしょプロジェクト」(伊藤誠実行委員長・城北電気工事社長)が今月12日から始まった。JR山形駅前通りの約34ヵ所に合計約1、000個以上のちょうちんが8月18日までの期間にやさしい灯りをともす。☆=写真=★
 ちょうちんは市内の子どもたちが一生懸命に想い想いの絵や願い事を描いてくれた800個以上のちょうちんと、応援する各企業や個人の願いも込められたちょうちんを展示する。
 ちょうちんを下げる枠は縦約180センチ、横91センチで枠組の製作は県立山形工業高校の電気電子科の「第2種電気工事士」資格を取得した3年生6名が今年4月から製作に携わってきた。
 山形市十日町の歌懸稲荷神社で12日に行われた点灯式では、佐藤孝弘山形市長が「街を元気にし、花笠まつりを盛り上げる意味でもこのプロジェクトは意義が大きい」とし、「このプロジェクトも楽しみの一つとして盛り上げてほしい」とあいさつした。
 伊藤誠実行委員長も、「山形の子どもたちが山形の魅力を今後も造っていって発信してくれれば幸い」と述べた。
災害防止で担い手確保につながる魅力ある産業へ 建設業労災防止大会開く
                (2024年7月10日号掲載)



 建災防県支部(太田政往支部長)主催の県建設業労働災害防止大会が5日、山形市のパレスグランデールで開かれ、担い手確保に繋げた労働災害防止で魅力ある産業をめざしていく事を確認した。☆=写真=★
 大会で太田支部長は、業界の技能者不足や高齢化の進展などで労働災害発生要因増加も懸念される中、「労働災害を1件でも減少させ、若い方々から安全・安心な産業と認識してもらう事が新3Kプラスワンの実現につながる」と述べ、一層の安全対策をよびかけあいさつした。
 来賓では小林学山形労働局長も、依然として墜落・転落災害が増加しているとして、「労働災害の徹底に努めてほしい」と祝辞。小林寛県土整備部長(森谷県土整備部次長が代理)、東北地方整備局山形河川国道事務所の森田裕介所長も祝辞を述べた。
 大会では労働災害防止等に尽力した企業や個人に対し表彰状を太田支部長から授与された後、受賞者を代表して富樫建設(株)(西村山支部)の富樫社長が「今回の受賞を励みに気を引き締め、安全衛生活動に努めていきたい」と謝辞を述べた。
 大会最終には渋谷建設(株)の澁谷豪社長が、「関係者が一丸となって安全衛生活動に取り組んでいきたい」と安全宣言した。
                  ※表彰者は7月10日号紙上に掲載
「願いちょうちんプロジェクト」 ちょうちん下げる枠製作 山工高生徒で急ピッチで進む
                (2024年6月26日号掲載)




 今年で4回目を迎える「願いちょうちんやっしょ まかしょプロジェクト」(伊藤誠実行委員長・城北電気工事社長)のちょうちんを下げる枠組の製作が急ピッチで進められている。製作は県立山形工業高校の電子電気科3年生6名が今年4月から製作に携わっている。☆=写真=★ 点灯式は7月12日午後18時から山形駅前通りの歌懸稲荷神社境内で行われ、8月18日までに期間点灯される。
 同プロジェクトは市内の子供たちが一生懸命に想い想いの絵や願い事を描いてくれた800個以上のちょうちんと、応援する各企業や個人の願いも込められたちょうちんで、合計1、000個以上にやさしい灯りをともす。
 ちょうちんを下げる枠は縦180センチ、横91センチで山形駅前大通り沿い34ヵ所に設置される。枠組の製作ではちょうちんに灯す電気配線を設置し、電球等につなぐ作業を進めていた。
 国家資格の「第二種電気工事士」を取得した県立山形工業高校電気電子科の3年生6名が一日平均約4時間程度かけて、4月から製作に携わっている。
 電気電子科担当の佐藤弘明教諭によると、「第二種電気工事士」取得者による実践活動の課題研究の一環として昨年からプロジェクトに協力。「地域貢献と実践による学習の場として、生徒もやりがいのある活動」と評価。城北電気工事が地域貢献の一環として事業を展開する「孫の手隊」(一般家庭の電気関係の困りごと相談等)にも、同校の電気電子科生徒が活動に協力しているという。
 製作担当のリーダー的存在の奥山育音君は「ちょうちんの数が多く製作自体が大変だが、資格を取得した実践経験にもなるため、やりがいはある」と話していた。
 今年も山形市内の駅前大通りに「やさしい灯り」が夏の風物詩として、多くの人々を魅了することになる。
山大 YU-MAIセンター躯体工事を見学 山工高の生徒招き見学会開く
                (2024年6月19日号掲載)


  県建設業協会山形支部(後藤吉伸支部長)の高校生建設工事現場見学会が山形市飯田西の山形大学YU-MAIセンター新営工事で14日開かれた。県立山形工業高校建築科の3年生39名を招き、現在躯体工事が進む建築現場での最新技術等を見学学習した。☆=写真=★
 YU-MAIセンターは山形大学医学部の持続可能な教育を実践するため、センターとしてオンラインを活用したプログラムの開発や教育手法、コンテンツの開発を行い、教育の高度化を図る目的とした施設。次世代遠隔医療支援システムを創出する人材の集積拠点としても位置づけされる。
 規模はRC造4階建て、延べ1、084・99㎡を増築し、図書館部分・RC造2階建て、延べ1、225・05㎡も改修する。
 施工を担当する山形建設(株)の野川高志建築部次長は、建築工事には強度を保たせるため、ポストテンション方式を採用している事にふれ、工法はコンクリート打設前にPC鋼材を挿入するシース(円筒形の管)を配置し、コンクリート打設後にPC鋼材を挿入し緊張させる工法を説明。「コンクリート構造は引張に抵抗する鉄筋と、圧縮に抵抗するコンクリートの両方を組合わせる事で高い強度が得られるため」と話していた。
 また、近年はICT施工の技術が進展し、自動運転による建機やタブレット、スマートフォンを使用して現場工程管理も可能になって、より利便性が高まってきている事も説明した。
 見学を終えた生徒からは、「現場で心がけている事」について質問が出され、現場担当者らは「とにかく安全第一と工程を守って進めている」と話す。 また、「どのような人材を必要としているか」の質問では、「自分から行動できる人で、自分で考えて行動できる人が望ましい」と話していた。
 YU-MAIセンターは来年2月末の工期で鋭意進めており、建築工事は山形建設(株)、電気設備に(株)弘電社、機械設備を第一工業(株)が担当。設計は教育施設研究所が担当した。
伊藤会長を再任 副会長に女性初の秋野氏を選任  県建築士会通常総会
                (2024年6月12日号掲載)


 県建築士会(伊藤彰会長)の令和6年度第73回通常総会が7日、山形市のパレスグランデールで開き、任期満了に伴う役員改選で伊藤会長を再任した。また、3名の副会長のうち、秋野公子氏(鶴岡田川支部)が女性初の副会長に選任し、他役員も再任した。
 議事を前に伊藤会長は、近年会員高齢化や会員減少にふれ、共通課題の認識の下、現状を把握しながら、会員の知恵を借りて改善していく姿勢を示し、「今後も各支部の風通しを良くして前向きに取り組んでいきたい」とあいさつした。☆=写真=★
 今年度の事業計画では、引き続き県ヘリテージマネージャースキルアップ講習会の開催のほか、会員の増強策の検討、専攻建築士制度及びCPD制度の普及登録を促進。青年・女性建築士の会員増強を図るほか、来年度に開催予定の全国女性建築士連絡協議会の開催準備などを推進していく。

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