業界フォトニュース
■国道112号山形中山道路が起工 市街地を迂回したバイパス化で整備 (2024年10月2日号掲載) |
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山形市と中山町をバイパス化で整備する国道112号山形中山道路の起工式が現地で9月29日に実施。本格着工に向けて、関係者が神事を行い工事の無事故と順調を祈願した。☆=写真=★ 鍬入れの儀では西村拓東北地方整備局長、吉村美栄子県知事のほか、遠藤利明衆議院議員、佐藤信秋参議院議員、佐藤孝弘山形市長、安達春彦山辺町長、佐藤俊晴中山町長などが行った。 山形中山道路は山形市西崎(東北中央道山形中央IC付近)を起点に、中山町達磨寺の終点部(既設国道112号接続)までの延長7・4㎞区間をバイパス化で整備。幅員は全幅10・0mの2車線、設計速度は80キロを設定する。 既設の国道112号は山形市の中心市街地を通るルートとなっており、日常的な交通混雑が発生しているほか、交通事故も多発するなど早期の新ルート整備が急務とされてきた。このため、中心市街地を迂回したバイパス化に整備することで、交通混雑の解消や救急医療活動への早期到達などに利便性が図られると期待されている。 新ルート区間には4ヵ所の橋梁構造物が設けられ、このうち一級河川・須川を横断する長大橋の(仮称)新船町橋は橋長252mも設定する。また、現在は山辺町から南側方向付近で用地調査に着手しており、来年度以降に整備工事を鋭意発注していく予定。総事業費は約250億円を試算している。 東北地方整備局の西村拓局長は「安全に留意し、早期開通に向けて鋭意整備を進めていきたい」とあいさつ。森田裕介山形河川国道事務所長の号令により、ダンプカーからの土の搬入と整地など行うセレモニーも行われ、今後は本格的な工事を促進していくことになる。 |
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■酒田港の基地港湾整備に着手 高砂埋立ケーソン据付始まる (2024年9月25日号掲載) |
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遊佐沖の洋上風力発電設備(海洋再生可能エネルギー)の導入促進に伴う、酒田港の基地港湾整備計画で、今年4月に基地港湾に指定された事を受け、本格的な基地港湾整備に着手する。国直轄事業と県発注で整備を進めるが、先行して県が高砂埋立護岸のケーソン据付工事にこのほど着手した。これを受けて、報道機関に対し9月17日、現地で県港湾事務所による事業説明が行われた。☆=写真=★ 基地港湾は船舶の出入港のための岸壁や洋上風力発電事業として風車組立及び部材保管として使用できるよう、大浜西ふ頭(約41ha)の整備と高砂埋立護岸整備を国直轄と県で整備を進めていく。 直轄では大浜西ふ頭岸壁(地耐力強化)及び航路・泊地の整備を行い、県は大浜西ふ頭の整備(越波対策・波除堤・管理用道路)、高砂埋立護岸整備(関連整備)を行う。 今年度に先行して整備に着手する県の高砂埋立護岸整備では、全49函のケーソンの据付のうち、今年度は6函のケーソン据付を予定。大浜西ふ頭の既設有用ケーソンも利活用して、高砂埋立護岸北側に埋設する計画。 高砂埋立護岸は高砂ふ頭地先、海側に埋立するが、全49函のケーソン据付は令和8年度までに完了させ、令和9年度から大浜西ふ頭付近で浚渫した約100万立法mほどの土砂を高砂埋立護岸にフル稼働で土砂を搬出。約7ヶ月程度かけて行う予定。 高砂埋立護岸のケーソン据付は来年度からピークを迎えると見られ、波除堤整備も来年度に発注されるほか、同時に直轄の大浜西ふ頭の岸壁整備も来年度から本格的な整備に入る見通し。洋上風力発電の整備は令和10年度から進められる予定で、洋上風力は約30基を設置。1基あたり約1・5万kWの全約45万kWの発電を供給する予定。 なお、基地港湾整備事業には全体事業費約122億円程度を試算し、うち高砂埋立護岸整備には約112億円を投入。今年度は約30億円の事業費が計上されている。 |
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■土木の魅力について意見交換 土木学会が仙台でシンポジウムを開く (2024年9月11日号掲載) |
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土木学会の土木の魅力向上特別委員会が主催する「土木の魅力向上シンポジウム」が仙台市青葉区の仙台国際センターで3日開かれ、東北から届ける土木の魅力を発信した。このうち、第1部では本県の(株)新庄砕石工業所の柿﨑赳取締役管理部長が建設系ユーチューバ―・「石男くん」として参加。土木学会前会長の田中茂義氏(大成建設)のほか、松永昭吾氏(インフラ・ラボ代表・横浜国立大学客員教授・土木技術専門)、今村友香さん(東亜建設工業)の4名が土木の魅力について意見を交わした。☆=写真=★ 昔の建設業界は3Kの悪いイメージがある一方で、日本のインフラ整備の技術は世界トップレベルに到達しており、今後の担い手確保の観点からも、インフラ整備の重要性と土木の技術、魅力を伝える事を目的に開催した。 意見交換では、松永氏は1970年代の日本は交通事故が多発し、多くの人が亡くなっているが、これまで道路の土工を広くしたり、様々な工夫で整備されてきた事で交通事故件数も年々減少。こうした土木の技術が生かされてきた事を紹介した。 田中氏は土木の魅力発信は「全員リレー」が重要とし、SNSなどを使用して「自分の言葉で土木の魅力を発信することで、多くの担い手に技術のバトンをつなぐことができる」と述べた。 柿﨑氏も、建設業は地図に残る仕事で国土を作る重要な産業と強調。「今後は物づくりを担う職人にスポットライトを当てて、魅力を発信していく事が必要」と述べた。 今村さんは入社して5年目の女性技術者として活躍しており、父が型枠大工の仕事を行っていたため、「建設業を身近に感じていたが、この業界に入った時は父も現場に出るのか」と心配そうな顔をされたと話す。ただ、「この仕事は自分たちが魅力を感じないと出来ない仕事」と述べ、担当する現場の状況などもSNSを活用しながら「もっと土木の魅力を発信して伝えていければ嬉しい」と述べた。 柿﨑氏は土木技術者は過去約700人存在していたが、今は約500人まで減少している事にふれ、「日本のインフラ整備を支えた技術者は未だに賃金が低く生活水準が厳しい」とし、労務単価の引上げがもっと必要と述べ、「建設業無くして日本の未来はない」の姿勢で今後も土木の魅力を発信していきたいと述べた。 最後に田中氏は、過去の土木の優れた歴史的なプロジェクトや事例に学び、過去の技術や技術者個人の歩みにも今後は注目すべきと述べ、「建築では優れた建築物の設計者個人に焦点を当てて発信している」とし、「土木も技術者個人に焦点を当てて発信していくことも重要」と話していた。 |
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■「願いちょうちんプロジェクト」 街をともすやさしい灯り始まる (2024年7月17日 号外) |
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今年で3回目を迎える「願いちょうちんやっしょ まかしょプロジェクト」(伊藤誠実行委員長・城北電気工事社長)が今月12日から始まった。JR山形駅前通りの約34ヵ所に合計約1、000個以上のちょうちんが8月18日までの期間にやさしい灯りをともす。☆=写真=★ ちょうちんは市内の子どもたちが一生懸命に想い想いの絵や願い事を描いてくれた800個以上のちょうちんと、応援する各企業や個人の願いも込められたちょうちんを展示する。 ちょうちんを下げる枠は縦約180センチ、横91センチで枠組の製作は県立山形工業高校の電気電子科の「第2種電気工事士」資格を取得した3年生6名が今年4月から製作に携わってきた。 山形市十日町の歌懸稲荷神社で12日に行われた点灯式では、佐藤孝弘山形市長が「街を元気にし、花笠まつりを盛り上げる意味でもこのプロジェクトは意義が大きい」とし、「このプロジェクトも楽しみの一つとして盛り上げてほしい」とあいさつした。 伊藤誠実行委員長も、「山形の子どもたちが山形の魅力を今後も造っていって発信してくれれば幸い」と述べた。 |
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災害防止で担い手確保につながる魅力ある産業へ 建設業労災防止大会開く (2024年7月10日号掲載) |
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建災防県支部(太田政往支部長)主催の県建設業労働災害防止大会が5日、山形市のパレスグランデールで開かれ、担い手確保に繋げた労働災害防止で魅力ある産業をめざしていく事を確認した。☆=写真=★ 大会で太田支部長は、業界の技能者不足や高齢化の進展などで労働災害発生要因増加も懸念される中、「労働災害を1件でも減少させ、若い方々から安全・安心な産業と認識してもらう事が新3Kプラスワンの実現につながる」と述べ、一層の安全対策をよびかけあいさつした。 来賓では小林学山形労働局長も、依然として墜落・転落災害が増加しているとして、「労働災害の徹底に努めてほしい」と祝辞。小林寛県土整備部長(森谷県土整備部次長が代理)、東北地方整備局山形河川国道事務所の森田裕介所長も祝辞を述べた。 大会では労働災害防止等に尽力した企業や個人に対し表彰状を太田支部長から授与された後、受賞者を代表して富樫建設(株)(西村山支部)の富樫社長が「今回の受賞を励みに気を引き締め、安全衛生活動に努めていきたい」と謝辞を述べた。 大会最終には渋谷建設(株)の澁谷豪社長が、「関係者が一丸となって安全衛生活動に取り組んでいきたい」と安全宣言した。 ※表彰者は7月10日号紙上に掲載 |
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■「願いちょうちんプロジェクト」 ちょうちん下げる枠製作 山工高生徒で急ピッチで進む (2024年6月26日号掲載) |
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今年で4回目を迎える「願いちょうちんやっしょ まかしょプロジェクト」(伊藤誠実行委員長・城北電気工事社長)のちょうちんを下げる枠組の製作が急ピッチで進められている。製作は県立山形工業高校の電子電気科3年生6名が今年4月から製作に携わっている。☆=写真=★ 点灯式は7月12日午後18時から山形駅前通りの歌懸稲荷神社境内で行われ、8月18日までに期間点灯される。 同プロジェクトは市内の子供たちが一生懸命に想い想いの絵や願い事を描いてくれた800個以上のちょうちんと、応援する各企業や個人の願いも込められたちょうちんで、合計1、000個以上にやさしい灯りをともす。 ちょうちんを下げる枠は縦180センチ、横91センチで山形駅前大通り沿い34ヵ所に設置される。枠組の製作ではちょうちんに灯す電気配線を設置し、電球等につなぐ作業を進めていた。 国家資格の「第二種電気工事士」を取得した県立山形工業高校電気電子科の3年生6名が一日平均約4時間程度かけて、4月から製作に携わっている。 電気電子科担当の佐藤弘明教諭によると、「第二種電気工事士」取得者による実践活動の課題研究の一環として昨年からプロジェクトに協力。「地域貢献と実践による学習の場として、生徒もやりがいのある活動」と評価。城北電気工事が地域貢献の一環として事業を展開する「孫の手隊」(一般家庭の電気関係の困りごと相談等)にも、同校の電気電子科生徒が活動に協力しているという。 製作担当のリーダー的存在の奥山育音君は「ちょうちんの数が多く製作自体が大変だが、資格を取得した実践経験にもなるため、やりがいはある」と話していた。 今年も山形市内の駅前大通りに「やさしい灯り」が夏の風物詩として、多くの人々を魅了することになる。 |
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■山大 YU-MAIセンター躯体工事を見学 山工高の生徒招き見学会開く (2024年6月19日号掲載) |
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県建設業協会山形支部(後藤吉伸支部長)の高校生建設工事現場見学会が山形市飯田西の山形大学YU-MAIセンター新営工事で14日開かれた。県立山形工業高校建築科の3年生39名を招き、現在躯体工事が進む建築現場での最新技術等を見学学習した。☆=写真=★ YU-MAIセンターは山形大学医学部の持続可能な教育を実践するため、センターとしてオンラインを活用したプログラムの開発や教育手法、コンテンツの開発を行い、教育の高度化を図る目的とした施設。次世代遠隔医療支援システムを創出する人材の集積拠点としても位置づけされる。 規模はRC造4階建て、延べ1、084・99㎡を増築し、図書館部分・RC造2階建て、延べ1、225・05㎡も改修する。 施工を担当する山形建設(株)の野川高志建築部次長は、建築工事には強度を保たせるため、ポストテンション方式を採用している事にふれ、工法はコンクリート打設前にPC鋼材を挿入するシース(円筒形の管)を配置し、コンクリート打設後にPC鋼材を挿入し緊張させる工法を説明。「コンクリート構造は引張に抵抗する鉄筋と、圧縮に抵抗するコンクリートの両方を組合わせる事で高い強度が得られるため」と話していた。 また、近年はICT施工の技術が進展し、自動運転による建機やタブレット、スマートフォンを使用して現場工程管理も可能になって、より利便性が高まってきている事も説明した。 見学を終えた生徒からは、「現場で心がけている事」について質問が出され、現場担当者らは「とにかく安全第一と工程を守って進めている」と話す。 また、「どのような人材を必要としているか」の質問では、「自分から行動できる人で、自分で考えて行動できる人が望ましい」と話していた。 YU-MAIセンターは来年2月末の工期で鋭意進めており、建築工事は山形建設(株)、電気設備に(株)弘電社、機械設備を第一工業(株)が担当。設計は教育施設研究所が担当した。 |
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■伊藤会長を再任 副会長に女性初の秋野氏を選任 県建築士会通常総会 (2024年6月12日号掲載) |
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県建築士会(伊藤彰会長)の令和6年度第73回通常総会が7日、山形市のパレスグランデールで開き、任期満了に伴う役員改選で伊藤会長を再任した。また、3名の副会長のうち、秋野公子氏(鶴岡田川支部)が女性初の副会長に選任し、他役員も再任した。 議事を前に伊藤会長は、近年会員高齢化や会員減少にふれ、共通課題の認識の下、現状を把握しながら、会員の知恵を借りて改善していく姿勢を示し、「今後も各支部の風通しを良くして前向きに取り組んでいきたい」とあいさつした。☆=写真=★ 今年度の事業計画では、引き続き県ヘリテージマネージャースキルアップ講習会の開催のほか、会員の増強策の検討、専攻建築士制度及びCPD制度の普及登録を促進。青年・女性建築士の会員増強を図るほか、来年度に開催予定の全国女性建築士連絡協議会の開催準備などを推進していく。 |