令和7年度むらやま森林(モリ)ノミクスシンポジウムが山形市のヤマコーホールで21日に開かれ、建築物による木造化・内装の木質化を促進するため、参加者が木材利用のあり方を再認識した。
県村山総合支庁や県木材産業協同組合などが主催して行われたもので、行政や建築設計、施工関係者などから約100名余りが参加。第1部では「実例から学ぶ地域循環型の木材流通」と題してトークセッションが行われた。☆=写真=★
ファシリテーターにNPO法人・木の家だいすきの会・鈴木進代表理事を迎え、県建築士会の石山徳昭副会長、瀬野和弘+設計アトリエの瀬野代表、(株)山形城南木材市場の安部雄祐社長などがパネリストとして登壇した。
石山氏と瀬野氏による設計を担当した公共施設や民間施設の木造建築物の実例を紹介した後にそれぞれが意見交換した。
この中で、木造化の建築物を担当した事で苦労した点などにふれ、石山氏は「施工する上でスペースが広くなるほど、木材の調達が難しい」とし、中には「若い世代は木造をなるべく見せないようにしてほしい」とする施主もあり、木造化への理解が伝わらない現状を示した。
一方の瀬野氏は担当する建築物には、山にある木でつくる山形西山杉を多く使用しており、「出来るだけ木造の天然木材をこれまでも使用してきている」とし、川上で林業従事者が木材を育成し、川中で製材として取り入れ、川下で木造建築の魅力を創り出す事で、山の循環の仕組みづくりに繋がると強調。「こうした森林(モリ)ノミクスを消費者の運動体にしていく事が大事ではないか」と述べた。
また、安部氏は木材について、「杉材は大量に入ってくるものでないため、建築物全体に杉材を使用する事は難しい」とする一方で、木造構造を多く使用してもらうためにも、コストを下げる事も必要と示し、「木材を使いやすくサポートしながら進めていく事が必要」と強調した。
広く建築物の木造化を促進していくため、対価についても意見交換し、消費者(施主)などは予算が低いほうを選ぶのが多く、木造の対価に見合った予算に理解しがたい面も多いとする意見も出た。このため、瀬野氏は施主を実際に山に一緒に行って木の循環を説明し、「木材に対して理解してもらう事が大事ではないか」とし、エンドユーザーに木の存在を広くアピールしていく必要性を示していた。
📰 業界フォトニュース
🛠 木材利用のあり方を再認識深める むらやま森林ノミクスシンポジウム開く
🛠 三和(山形市)が尾花沢市の高齢者住居で除雪ボランティア 社員10名が協力
(株)三和(本社・山形市・庄司雅俊社長)は、尾花沢市玉野地区の高齢者住居の除雪ボランティアを17日に実施した。☆=写真=★ 県が広域による除雪ボランティアとして活動を展開する「やまがた除雪志隊(したい)」に同社が登録して行われたもので、有数の豪雪地帯となる尾花沢市で同社社員10名が協力した。
作業を前に尾花沢市社会福祉協議会の「東光館」で出発式を行い、同協議会の柴田誠也事務局長が今年は例年に無い少雪傾向と説明し、「無事故で作業を進めてほしい」とあいさつ。除雪を担当する(株)三和の丹野伊津夫常務取締役も、尾花沢地区の令和6年豪雨による災害復旧工事を担当した事で、今回除雪ボランティアを行う事を説明し、「短い時間だが、少しでもお役に立てれば幸い」とあいさつした。
除雪作業を行った玉野地区は銀山温泉に近く、宮城県との県境に近い位置にあり、有数の豪雪地帯となる。当日の積雪量は約48センチと例年に無い少ない積雪となっている。
三和の社員10名は高齢者宅の裏側に積もった雪をスコップで作業を進めたほか、玄関口付近の雪の除去作業に精を出していた。
🛠 新及位トンネル(国道13号)貫通で 真室川中に貫通石を贈呈
大成建設(株)東北支店(田端大人作業所長)と県建設業協会最上支部(柿﨑和朗支部長)は、大成建設が施工する国道13号真室川雄勝道路・新及位トンネル工事(真室川町)がこのほど貫通した事を受けて、地元の真室川町立真室川中学校(荒川弘子校長)に貫通石を贈呈した。☆=写真・左が荒川校長 登山監理技術者=★ 同校の3年生が高校進学の受験に向けて、トンネル工事の難関突破にあやかり、「難関突破」「合格祈願」としてのお守りとした貫通石を贈呈。全校生徒137名にも贈呈された。贈呈は12月18日に行われた。
トンネル掘削工事では、採掘された特別な石を「貫通石」として、験(ゲン)を担ぎや合格祈願のお守りとして関係者や購入者に配布されることで知られている。大成建設は過去にも中部縦貫自動車道の「荒島第2トンネル」でも、現場で採掘された石を合格祈願のお守りとして使用された例があるとしている。
贈呈には大成建設(株)の登山貴史監理技術者と県建設業協会最上支部青年部の大場誠一部長が出席。新及位トンネル工事を担当する監理技術者の登山氏は、新及位トンネルでの採掘は想定よりも岩盤が硬いと説明しながら、「この貫通石のお守りで、学習を一歩づつ積み重ねて受験の支えになれば嬉しい」と話していた。
生徒を代表して、早坂はずきさん(3年生)は貫通石を贈呈してもらった事に謝意を示しながら、「全員が合格を目指して努力していきたい」と謝辞を述べた。
なお、新及位トンネル工事は真室川町及位地区の秋田県との県境部に近い位置にあり、トンネル延長は1、148mを掘削。周辺の地盤は「南沢溶結凝灰岩部層」の基盤岩で、西側の朴木沢川沿いには南北に延び主寝坂断層が分布。この断層は概ね西に急傾斜する多数の分岐した小断層を伴う地質とされている。
🛠 県浄化槽工業協会など3団体 知事に要望書 浄化槽整備と補助事業継続を
県浄化槽工業協会(難波真一理事長)・県管工事業協同組合(鹿野淳一会長)・県環境整備事業協同組合(丹野善将理事長)の3団体は、吉村美栄子知事に対し、浄化槽の整備促進や補助事業の継続などを要望した。☆=写真=★ 要望には吉村和武県議、斎藤俊一郎県議、遠藤寛明県議も同席。12月11日に県知事室で行われた。
要望は浄化槽の整備促進として、合併処理浄化槽への転換の強力推進、災害に強く早期の復旧可能な浄化槽を防災拠点への設置、下水道未整備区域への浄化槽設置、浄化槽などを要望した。
これに対し、吉村知事は本県の汚水処理人口は約94%に示している事にふれ、浄化槽の補助事業を今後も継続していく考えを示し、早期の合併処理浄化槽への転換も強く推進していく事を示した。
また、本県は「空気がきれいな都道府県」として、2021年に全国1位を記録していることにふれ、「県土の美しい環境、景観などを次世代につなげていく事が重要」として、水環境事業に今後積極的に推進していく考えを示した。
防災拠点(道の駅など)への浄化槽設置に対しては、各市町村の実情に合わせて設置への助成を周知していきたいとし、浄化槽の保守点検業者・清掃業者のほか、指定検査機関の間で浄化槽台帳のシステム化については、「関係者間で意見交換を行い、協議を行い共有していきたい」と述べた。
🛠 弘栄ドリームワークスが 建設設備の人材育成モデル「KDWアカデミー」を開校
(株)弘栄ドリームワークス(本社・山形市・船橋吾一会長)は、業界初の施工管理育成の教育機関「KDWアカデミー」開校式が(株)KOEI本社で3日に開かれ、建設設備の新しい人材育成モデルとして、今後貢献していく方針。☆=写真(入校生に入校証を授与)=★
人材不足・技術継承の停滞、元請け依存構造などで廃業率が全国で最も高い建設設備業界において、企業の存続と地域インフラを守るため、業界初となる育成支援プラットフォーム事業の発展形として、新たに施工管理育成の教育機関を開校した。
「KDWアカデミー」は弘栄ドリームワークスが運営する施工管理者の育成に特化した教育を行うもので、「現場で覚える」という従来の育成方法に代わって、体系化された学習プログラム×現場OJT×出向型実務経験×DX技術を一体的に提供することで、若手が最短ルートで施工管理者として成長できる環境を整える。下請け会社が自社の力でクライアントから直接案件を受注できるようになることで、利益拡大と企業成長の大きなチャンスとなるほか、現場にいながらスキルアップできる環境を提供する。
アカデミーの特徴には働きながら実践的に学べるカリキュラムとして、年単位の出向型研修制度を採用。自社負担ゼロで育成が可能で、年間360万円(30万円×12ヶ月)の管理費を同アカデミーが負担する仕組みを継続。育成後の受注力アップまで伴走し、自社で案件を獲得し、利益構造を改善できる施工管理者へ成長させる。
今回の開校式で県内外の企業3社から3名が入校し、菅原康弘校長から入校証が授与された。入校生を代表して第1期生となる石川颯さんが、業界を支えるような人材に成長していきたい」と抱負を述べた。
Koeluグループ代表兼アカデミー理事長の船橋会長は、今回の開校は専門施工会社の自立と業界の未来を切り拓く取組みと示し、「山形を起点に全国の専門工事会社と連携し、建設設備業界全体が未来を創造する業界へ進むきっかけにつくっていきたい」と話している。
🛠 優秀建設現場従事者、建設雇用改善優良事業所等を表彰
建設産業雇用改善フォーラム開く
県建設産業雇用改善フォーラムが山形市のホテルメトロポリタン山形で開かれ、優秀建設現場従事者、建設雇用改善優良事業所、建設業優良従業員表彰などに対し表彰状を授与した。☆=写真=★ 11月26日に行われた。
牧野義幸県土整備部次長(吉村知事代理)が、近年の自然災害が頻発する中、防災減災の社会資本整備を担う建設業界の重要性も高まっていると述べ、「官民一体となって、建設業を魅力ある産業に向けて取り組んでいきたい」と知事のあいさつを代読した。
太田政往県建設業協会長も、建設業は災害発生時に大きな役割を果たす重要な産業から、若年者の確保が今後の大きな課題と強調。「全国統一の設計労務単価を目標に、まずは東北地域の統一単価をめざしていきたい」と述べ、新4Kの魅力ある業界へ進めていきたいとあいさつした。
このほか、来賓あいさつでは田澤伸一県議会議長(代理)、西村拓東北地方整備局長(同)、島田博和山形労働局長(同)も祝辞を代読した。
※主な受賞者は新聞紙面に掲載
🛠 建設DX研修 鶴岡の国道345号改良で研修 ICT活用の機器学ぶ
令和7年度公共調達スキルアッププログラム「建設DX研修」が鶴岡市一本木の国道345号道路改良工事現場で開き、ICT活用工事に関する研修を実施した。☆=写真=★
県土整備部と県建設業協会、県測量設計業協会、県土木施工管理技士会などの共催で行われたもので、建設企業の現場担当者や県・市町村職員が参加した。
現場を担当する(株)マルゴ、ICT機器の(株)山形測器社の担当者が機器の活用方法などを説明し、ICTによる測量、丁張、現場施工デモなどを実践した。
ICT建機ではGPSで座標を設定することで、設計通りの掘削が可能となるほか、測定器とプリズムを連動させ丁張を図面通りに置けることなどを実践。このほか、点群を作るためのハンディタイプのレーザー測量、ドローンによる測量なども実践した。
このほか、ARによる画像で完成イメージを映し出し、ヒートマップの図面により高い場合は赤く、低い場合は青くするなど、誤差の調整も可能な機器も紹介していた。
ICT機器の担当者は「GPSとの誤差も補正できる機器があるので、より時間と手間がかからない」と最新のICT機器を説明していた。
🛠 酒田光陵高の生徒と地元企業が交流会 建設業から地元で働く良さ 伝える
県庄内総合支庁は、いきいきと地元で働くためを目的とした高校生と地元企業の交流会が13日、酒田光陵高校で開かれ、建設業から9社が参加し、建設業の魅力を伝えた。☆=写真=★
交流会には建設業のほか、製造業、金融・保険業、医療・福祉などの企業から参加し、1年生272名を対象に交流した。
高校生に地元企業の魅力や仕事内容などを説明し、理解を深めることで地元企業への就職を後押しする目的で開催された。
この中で、参加した建設企業各社の担当者がそれぞれ企業紹介を行いながら、生徒らと交流を深めた。
この中で、就職試験の筆記も重要だが、面接では会話力も重視していると説明したほか、担当者自身の経験として、当時高校を卒業後に進学で関東方面に住んでいたが、「長期休暇で地元の酒田に帰省して、改めて地元の良さを実感した」と説明。食べ物もおいしく、静かで不審者もおらず、地元の知人も多いことから地元で働く利点を話していた。
また、社内のコミュニケーションも大事だが、社外の人達とのコミュニケーションも重要と話し、多くの人達と連携しながら業務を行うことの大切さも伝えていた。
建設業の参加企業からは、「地元企業への就職を選んでほしい」と生徒らに求めていた。
🛠 県森林土木建設業協会が「緑の募金」活動 白鷹町にソメイヨシノ桜を植樹
県森林土木建設業協会(永井敏行会長)の「緑の募金」活動となる緑化推進事業が白鷹町の地域交流広場に7本の桜を植樹した。☆=写真=★ 10月30日に行われた。
植樹は毎年県内各支部による持ち回りで開催しており、今年は置賜支部(那須正会長)管内で植樹を行った。
那須支部長は広場沿いをフラワー長井線(山形鉄道)が通るため、車窓から桜を眺めることができ、鉄道利用者の笑顔と安らぎを提供できるとし、「事業自体はささやかだが、少しでも地域貢献になれば幸い」とあいさつした。また、来賓の県置賜総合支庁森林整備課の日沼賢尚課長、白鷹町の林政課永野徹参与も祝辞を述べた。
7本の桜はソメイヨシノ約2mの高さで広場沿いに植樹された。
🛠 県建設業協会最上支部青年部 最上地区の高校生22名招き 魅力体験ツアー
県建設業協会最上支部青年部(大場誠一部長)が主催する企業の魅力体験ツアー(高校生の建設工事現場見学会)が23日、最上地区の3ヵ所現場などで行われ、建設業の仕事に実際にふれながら、魅力を伝えた。このうち、舟形町の沖の原2期地区ほ場整備現場では、生徒らが実際にドローンを操縦し、ICT機器に関心を寄せていた。☆=写真=★
新庄東高校1年生14名と県立新庄神室産業高校1年生8名を招き、一般国道13号高規格道路・新及位トンネル工事(大成建設)、沖の原2期地区水田農業低コスト等基盤整備事業第1工区(柿﨑工務所)、新庄市立中部保育所(仮称)建設工事(沼田建設)などを見学した。
この中で、沖の原2期地区のほ場整備では、ほ場の大区画化整備や農道拡幅、用・排水路整備などを行う現場で、ドローンを用いた3次元測量を紹介。 従来の測量方法では複数人で数日かかっていた測量を、ドローンを活用することで現場作業が数時間で完結することを説明。ドローンから撮影した画像により、面的な3次元データとして測量が可能となり、現況地形の把握や出来形管理などに活用できる事を紹介した。
生徒らは一人ひとりによる実際のドローン操縦を体験し、最新の機器に関心を示していた。
(株)柿﨑工務所工務部の小野秀樹安全室長は、建設業は職種が幅広く、多くの先輩達が地元企業で頑張っていると述べ、「地元の建設企業への入職に希望してほしい」と期待を寄せていた。
🛠 東北地方工事安全施工推進大会 仙台で開く 本県から現場代理人14名が受賞
東北地方工事安全施工推進大会~SAFETY2025~が仙台市青葉区の日立システムズ仙台シアターホール(青年文化センター)で8日に開き、優良企業(現場代理人)・優秀論文者に対し、大会委員長の西村拓東北地方整備局長から表彰状が授与された。☆=写真=★ 表彰は今回で36回目を迎え、現場における優れた安全に対する工夫や論文などを表彰している。
大会に先立ち、建設業での労働災害で亡くなった物故者に対し黙とうを捧げた後、西村局長は労働災害防止は安全が最優先事項と強調し、「重大事故を起こさない事が重要で、関係者が一丸となって取組み、魅力ある職場づくりを進めていきたい」とあいさつ。東北建設業協会連合会の千葉嘉春会長も、「安全第一で進め、魅力ある業界として未来に継承していきたい」とあいさつした。
来賓あいさつでは宮城労働局の松瀬貴裕局長が、依然として墜落・転落事故が増加している事に指摘しながら、「現場一人ひとりが積極的に事故防止に取り組んでもらいたい」と祝辞を述べた。
大会では安全の誓いで「予定外作業」「省略行動」の根絶、安全施工サイクル活動の充実、健康の保持増進と快適職場の形成など、決意表明を行い、参加者全員で労働災害防止に努めていく事を確認した。
なお、大会席上、宮城労働局における労働災害防止についての話題や、工事事故防止対策の取組みなどを紹介された。 ※なお、本県の受賞者は10月22日号紙面に掲載
🛠 置賜地域の道路ネットワーク早期形成など 官民一体で強く要望
置賜地域道路整備促進大会が川西町のフレンドリープラザで1日に開かれ、置賜地域の道路未整備区間や道路整備促進などを官民一体となって要望していく事を確認した。☆=写真=★
大会は国道113号(新潟山形南部連絡道路)の高規格整備促進のほか、国道287号、国道348号などの道路整備などについて、整備に係る予算の確保と未整備区間の早期事業化をめざし毎年開催。置賜地域の官民一体となった促進大会として強く要望活動を展開している。
大会で主催者の置賜総合開発協議会会長の近藤洋介米沢市長が、道路整備により、置賜地域のさらなる活性化と発展を目的とした大会の趣旨を示しながら、「近年の大規模災害などで国土強靭化の観点や地域経済の活性化からも道路整備は重要」とし、「官民一体となって声を大にして地域内外に発信し要望していきたい」とあいさつ。来賓の置賜総合支庁の佐藤佳子支庁長(吉村知事代理)、東北地方整備局・井上圭介道路部長も「置賜地域の道路ネットワークの形成に向けて、連携して推進していきたい」と祝辞(代読)を述べた。
大会宣言では「第1次国土強靭化実施中期計画」において、豪雨・豪雪の災害状況や物価・人件費の高騰を踏まえ、実質的にこれまで以上の予算・財源を確保する重要性を強調。継続的・安定的に道路整備の促進を図るよう強く要望。国道113号小国道路をはじめ、新潟山形南部連絡道路・山形宮城国道の整備促進、国道287号の米沢~白鷹間の高規格化、国道348号の高規格化、国道399号の機能的で安全安心な道路整備促進なども強く要望。東北中央道の(仮)高畠・南陽スマートICの設置の早期整備と完成を要望した。
なお、大会席上、東北地方整備局・井上道路部長による「道路を取り巻く最近の話題」の基調講演、官民による意見交換なども行われた。
🛠 弘栄ドリームワークスが主催 蔵王で「おもてなし山形トライアスロン大会」
(株)弘栄ドリームワークス(本社・山形市・船橋吾一代表取締役会長)が主催する「おもてなし山形トライアスロン大会」が山形市蔵王温泉・盃湖とその周辺道路で行われ、県内外から308人の参加者がアップダウンの厳しいコースを競い合った。☆=写真=★ 大会は9月20日に行われた。
同社は建設業界の革新をめざし、社会貢献を目的としたスポーツの力で地域を盛り上げるとの想いから、今回初開催した。大会は「おもてなし」の精神の下、競技の合間や終了後に山形の地元の食、温泉を堪能できる機会も合わせて設け、参加者同士が地域の方々との交流が生まれるイベントとして開催。山形の芋煮なども提供された。
トライアスロンコースは、全長51・5㎞で合計標高差1、300m越えと、国内でも屈指のハードコースとしており、東北でも屈指の規模を誇るトライアスロンとしている。コースは通常のスタンダードとその半分のコースとなるスプリットに分けて行われた。
(株)弘栄ドリームワークスの船橋会長は、自身もトライアスロンを通じて数えきれないほどの挑戦と学びをもらったと話しており、「この大会が地域と人をつなぐきっかけとなれば幸い」と述べ、山形から全国へ新しい挑戦の文化を発信していきたいとしている。
🛠 外国人労働者3名を招き、高校生と国際交流 意見交換 県建設業協会最上支部
県建設業協会最上支部(柿﨑和朗支部長)青年部(大場誠一部長)の高校生を対象とした建設工事現場見学会が国道13号新及位トンネル工事、ホテルリノベーション工事、最上広域新消防庁舎建設、新田川河川災害復旧工事などで行われ、県立新庄神室産業高校の環境デザイン科土木及び建築コースの2年生18名を迎え行われた。☆=写真=★ 建設業の現場を体験し将来の入職につなげる狙いで、業界への理解を深めた。9月8日に実施された。
この見学会の間に国際交流会として、県国際交流員や最上地区の建設企業・柿﨑工務所所属で働く韓国・ベトナム出身の外国人3名(キム・ギョンハさん、グエン ヴァン ドゥックさん、ディン ヴァン ホアイさん)と高校生が意見交換も行われた。
高校生からは日本の建設業に入職した理由、仕事上大変な事、やりがいなどについて質問が出され、「日本の建設技術と土地風土に憧れて来日した」と述べ、「初めは言葉が通じず苦労したが、現場の方々が親切に教えてもらい、独学で日本語を勉強した」、「現場の工事に携わり、やりがいを実感している」とそれぞれ3名が話していた。
また、仕事をする上で気をつけている事には「報告・連絡・相談で、一人で抱えこまないこと」と話すほか、日本に来て嬉しい事は「車の免許を取れた」と2人が答えた。
大場青年部長は建設業の技術を習得し、工事を完成させるのは日本人も含め共通事項とし、「外国人を差別せず、平等に対応できる社会をめざしていければ」と話していた。
🛠 土木技術者めざす大学生が現場体験 「キャンプin 月山」に3名が体験
東北地方整備局新庄河川事務所が主催する土木技術者をめざす大学生を対象にした「キャンプ2025 in 月山」が今月8日から12日までの5日間にわたり行われ、同事務所が担当する砂防事業の現場体験を通じて、土木技術者の役割に理解を深めた。☆=写真=★
同キャンプは砂防事業の技術者をめざす大学生向けに1996年から「キャンプ砂防」を全国的に展開。今回は現場体験と地域学習を通して、「砂防事業と地域の暮らしを知る」と題し行われた。
11日に行われた日程では、志津地すべり防止区域となり姥ヶ獄ブロックの地すべり観測業務(奥山ボーリング施工)の現場を体験。ICTを活用した集水井の維持管理による点検観測業務を見学し、新型の孔内傾斜計を活用した地中変動観測を実体験した。
集水井点検では、月山地区で5年に1度、集水井内に作業員が入坑し、地上からの目視で確認が困難な集水・排水ボーリング工の閉塞状況などを点検。近年は作業効率と省力化で井内に入らず、少人数(2~3名)で実施可能となり、集水井点検用の専用カメラで目視点検を行っている事を説明。今後は3次元データ取得も試行し、維持管理の面からも点検カメラの活用に期待されているとした。
これにより、多時期に取得した3次元データを比較することで、変形や集水井の傾きなどを把握できるほか、専用カメラを使用することで、点検作業員の安全が確保されない集水井でも井内の状況を把握することが可能となる事も説明していた。
参加した秋田大学・土木環境工学コース3年の学生は今回参加して、調査や監理業務に興味を持ったと話し、土木技術者に一層関心を示していた。
🛠 県建設業協会長井支部 「建設フェスタ2025 in 長井」開催
約1、400人の来場者で賑わう
県建設業協会長井支部青年部(衣袋修喜部長)主催の建設フェスタ2025in長井が長井市の交流施設「くるんと」駐車場で6日に開かれ、約1、400人の家族連れが来場し、子ども達が楽しめるイベントを開いた。☆=★
開催は今回で3回目を数え、建設業のイメージアップと子ども達への業界認知度を高める目的で、同支部青年部や会員企業から約40名がイベントに協力した。
開催前に衣袋青年部長は、「今回もイベントを安全に楽しんでほしい」とあいさつしイベントを開始した。
イベントはゴーグルを装着してドローンによるVR体験コーナーのほか、建設機械のバックホウやタイヤショベル、高所作業車の乗車体験・展示コーナーなどを設けた。また、会場内にはキッチンカーなども配置され、休憩ブースで飲食可能なスペースも確保して、来場者を迎えた。
また、小型ショベルに乗車して「カラーボールすくい」も行い、青年部会員らが操縦をサポートして楽しんでいた。
衣袋部長はイベントを通して、建設業界へ興味を持ってもらう事で開催していると開催の趣旨を示し、「今後の将来の担い手として、子ども達に期待したい」と話していた。
🛠 配管点検ロボット「配管くん」から生まれたメカモグラで全国大会
山形霞城セントラルでイベント開く
配管点検ロボット「配管くん」から生まれたメカモグラで競う第4回メカモグラ世界大会が8月23日・24日の2日間、山形市の霞城セントラルアトリウムで開かれ、24日の決勝トーナメントでは上位に残った24名が独自のメカモグラで競い合った。☆=写真=★
一般社団法人パイプロボット普及協会(船橋吾一代表理事)の主催で行われたもので、弘栄ドリームワークスが開発する配管内点検ロボット「配管くん」をベースに、各自がカスタマイズしたメカモグラロボットを使用。直径75ミリの透明な配管を延長10mを配置した配管内で走らせタイムを競う大会。全国から831名がエントリーし、24日に決勝が行われた。
配管コースも直角のカーブ状を走らせるなど、難易度も高く、参加者からは「実際に走らせると難しい」と苦戦する姿も見られた。
主催者のパイプロボット普及協会の船橋代表理事は、配管内点検ロボット「配管くん」を通じて、建設全体を活性化させたいとの想いから、この大会を開催したきっかけを語る。建設業の魅力を子どもたちに伝えるだけでなく、業界全体の未来を明るくできれば幸いと話し、「今後もパイプロボコンの開催を通じて、建設業の新たな可能性を広げていきたい」と話している。
🛠 女性技術者と女子生徒が交流 現場体験や意見交換 けんせつ女子ツアー
県と県建設業協会主催のけんせつ女子ツアー&カフェが開かれ、建設業への女性従事者の進出促進につなげるため、女子高校生と建設業に従事する女性技術者との意見交換などを行い、交流を深めた。☆=写真=★
県内の県立山形工業高のほか、山形中央高、酒田光陵高、産業技術短期大学校から女子生徒9名と県建設業協会女性部会員企業から17名が参加。山形市の馬見ヶ崎川河川改修工事現場で見学した後、ホテルメトロポリタン山形で意見交換を行った。8月4日に開かれた。
県工事となる馬見ヶ崎川河川改修工事(渋谷建設施工)では、実際に女性技術者が現場で従事する職場環境を紹介。現場でのドローン体験なども行い、女性が第一線で活躍する現場を見学した。
ホテルで行われた意見交換では、協会女性部・部長の那須悦子氏(那須建設)や梁瀬優理香氏(柿﨑工務所)、高橋舞氏(大栄)、小野寺則子氏(酒井鈴木工業)によるコーディネーターを務め、建設業への興味を持ったきっかけや業界へ就職する上で心配な事、仕事のやりがい、苦労した事などについて意見交換した。
この中で、女子生徒からは「建設業の給料」「現場で困った事」などの質問が出され、これに対し、女性技術者からは「給料は資格の保有や階級で手当がつく。日々の現場経験などで勉強し、様々な資格が取得できる」と応じた。
また、現場で困った事については、「女性が少ない現場が多く、男性に対して自分の意見がうまく届けられない」と話す女性技術者もおり、「自分の意見は意志を持って相手に伝える事が大事」とアドバイスしていた。
コーディネーターの梁瀬氏は建設業は現場のほか、管轄する事務所、営業など数多くの部署で構成されていることにふれ、「女性が活躍できる場面は多い」と述べ、「建設業への仕事に興味を持ってほしい」と話していた。
🛠 優良工事・業務 16社 3JVが受賞 県優良建設工事等顕彰式開く
県優良建設工事等顕彰式が県庁講堂で6日開かれ、受賞を受けた優良工事11社・1JV、優良業務5社・2JVの代表に対し表彰状を吉村美栄子知事から授与された。☆=写真=★
授与の後、吉村知事は表彰は平成7年度から実施しており、今回で31回目を迎える事にふれ、受賞は生産性向上、品質確保、若年者への取組みなど優れている企業を表彰しているとし、「今後も技術研鑽と資質向上に一層励んでほしい」とあいさつした。
この後、受賞者を代表し(株)鈴木工務店の鈴木譲社長が「この受賞を節目に、今後も地域の発展へ向けて技術と品質確保でインフラ整備に努めていきたい」と謝辞を述べた。なお、受賞者は次の通り。
☆[工事]★
▽令和6年度道路施設長寿命化対策事業(緊自債・舗装)主要地方道山形永野線舗装修繕工事=(株)三和
▽令和4年度(明許)道路施設長寿命化対策事業(補助・修繕・補正・公所)一般県道十日町山形線龍王橋橋梁補修耐震補強工事=渋谷建設(株)
▽令和5年度交通安全道路事業(交付金)外一般国道458号舗装新設工事(本合海バイパス工区)=沼田建設(株)
▽令和5年度(明許)道路施設長寿命化対策事業(交付金・国道舗装)一般国道287号舗装補修工事(畔藤工区)=(株)梅津組
▽令和4年度(債務負担行為工事)道路施設長寿命化対策事業(補助・橋梁更新)一般県道余目松山線庄内橋橋梁下部工事(P5)=升川建設・丸高特定建設工事共同企業体
▽令和5年度(明許)河川整備補助事業(防災安全・国補正)羽黒川河川整備工事=太田建設(株)
▽令和5年度(債務負担行為工事)河川等災害関連事業(砂防)萩生川砂防施設災害関連工事(第1工区)=衣袋建設(株)
▽令和5年度(繰越)土砂災害対策事業(防災安全・地すべり・国補正)西目地区地すべり対策工事(第4工区)=(株)鈴木工務店
▽令和4年度鶴子六沢地区水田農業低コスト・高付加価値化基盤整備事業第1工区(繰越)=大山建設(株)
▽令和6年度角沢地区農林大学校水田圃場基盤整備事業第1工区=丸充建設(株)
▽令和5年度当山2期地区経営体育成基盤整備事業第4工区=荘内土木(株)
▽令和5年度(明許)広域連携事業中山公園駐車場改修工事=小松建設(株)
☆[業務]★
▽令和5年度(明許)ダム整備事業(個別補助・白水川ダム堰堤改良・経済対策)白水川ダム外基礎排水孔調査及び設計業務委託=(株)新東京ジオ・システム
▽令和4年度(明許繰越)道路改築事業(地債)一般県道砂子沢小又釜渕線測量及び道路予備修正・詳細設計業務委託(小又工区)=大和工営(株)
▽令和5年度(明許)道路施設長寿命化対策事業(補助・橋梁点検・補正)一般国道113号外越谷畑橋外橋梁点検・診断業務委託=ケンコン・パスコ設計共同体
▽令和6年度道路空間DX事業費山形県道路空間3次元点群データプラットフォーム導入業務委託=寒河江・成和・朝日・空情設計共同体
▽令和6年度地方港湾整備事業費(港整備交付金)鼠ヶ関港弁天島第2護岸深浅測量業務委託=(株)石川測量事務所
▽令和5年度(明許)河川整備補助事業(防災安全・国補正)月布川用地調査等事務委託=新和設計(株)
▽令和5年度ダム整備事業(荒沢ダム関連設備改修)荒沢ダム管理庁舎改築工事実施設計業務委託=ブレンスタッフ(株)
🛠 砂防工事による遠隔建設機械試験施工を実施 庄内町肝煎で見学会
東北地方整備局新庄河川事務所は、建設現場の生産性向上と働き方改革を目的に i-construction2・0を推進しているが、同事務所管内の砂防工事による遠隔建設機械試験施工の見学会を庄内町肝煎板敷地内で行われた。☆=写真=★
(株)新庄砕石工業所が施工を担当する工事で行われ、「施工のオートメーション化」の一環として今後普及促進させていく。
工事現場は令和6年7月の出水により、土砂堆積した砂防堰堤において、遠隔建設機械による堆積土砂撤去を行い、遠隔建設機械の活用で得られた効果等を地域の建設会社に共有し、普及促進を図るねらい。
現場で稼働している遠隔建設機械はバックホウ1台、流木処理装置付きのバックホウ1台のほか、遠隔操作の不整地運搬車(自動運転付き)1台で行う。
現場事務所内では、画面を見ながら遠隔操作のバックホウをコントロールする様子や実際に稼働しているバックホウの様子が画面上に写し出される。一人のオペレータが遠隔操作のバックホウと自動運転付きの運搬車を操作。もう一人のオペレータは流木処理装置付きの遠隔操作によるバックホウで実演する様子を披露した。
遠隔操作のバックホウはパイロット油圧機器を遠隔操作化させたもので、車両電源もDC24ボルト対応(12ボルトも可)で、オプション送信機で操作室から操作が可能で、有線制御の超遠隔システムにも対応する。遠隔操作の不整地運搬車についても、従来のオペレータで操作していたものを一部自動化し、特に無人化施工における車両運搬の運用に効果的な技術が駆使されている。
遠隔操作では実際に重機を運転する場合に起きる振動が無く、機械の操作者同士で話もでき、コミュニケーションもとることができ円滑な施工が可能としている。
新庄河川事務所の有路央副所長は、人手不足への対応や気候変動による災害の頻発化・激甚化により、「施工中の環境がより安全で施工できる」と話していた。
🛠 国土交通行政関係功労者表彰 仙台市内で開く 西村局長から表彰状授与
東北地方整備局の令和7年度国土交通行政関係功労者表彰が仙台市青葉区の仙台戦災復興記念館で16日に開かれ、建設事業関係功労者や優良業務・優良工事施工者のほか、優良工事技術者、工事成績優秀地域企業、災害功労者などに対し、西村拓東北地方整備局長から表彰状が授与された。☆=写真=★
表彰を前に西村局長は地域のインフラ整備や国土強靭化など着実に進めていく必要性にふれ、今回受賞を受ける方々は優れた技術と工夫、地域に尽力するなど他の模範としながら、「今後もインフラ整備を通して、地域の安心安全に全力で取り組んでいきたい」とあいさつした。
🛠 松山歴史公園で景観授業 松山小(酒田)の生徒が学習
県土整備部主催の景観出前授業が酒田市の松山小学校で15日に開かれ、6年生の生徒7名に景観と地域づくりへの関心を深めた。☆=写真=★
学習では酒田市山寺の松山歴史公園に移動し、松山城址の歴史などの説明を榎本和介館長から受けた。松山城は明治時代にすべて解体するよう命令が出されたため、現在は大手門のみが残っていることも説明。園内の史跡めぐりでは、心光寺に以前あった、松の洞から大山桜が生えてきて、松の木に桜が咲くという珍しい光景も見られたが、老朽化が進み現在は伐採されていることも説明した。
また、園内の中山神社には徳川家康公の嫡男・松平三郎源信康公が合祀されており、5月1日の松山まつりで行われる武者行列も市指定無形文化財として指定されていることも示した。
児童らはそれぞれの視点でタブレットによる写真撮影を楽しみながら学習し、「やまがた景観物語」にも掲載される眺海の森へも移動し、ビューポイントからの撮影も楽しみ学習した。
🛠 「願いちょうちんプロジェクト」に県立山工生が今年も協力 山形駅前大通りでちょうちん枠組設置作業を行う
今年で5回目を迎える「願いちょうちん やっしょ まかしょ プロジェクト」(伊藤誠実行委員長・城北電気工事社長)の7月11日の点灯式を前に、県立山形工業高校電気電子科の生徒8名が4日、山形駅前大通りでちょうちんを下げる枠組の設置に協力した。☆=写真=★
同プロジェクトは市内の子ども達が一生懸命に想い想いの絵や願い事を描いてくれた約800個以上のちょうちんと、応援する各企業や個人の願いも込めたちょうちんで合計約1、000個以上にやさしい灯りをともすイベントとなる。
ちょうちんを下げる枠組は縦180センチ、横91センチで、山形駅前大通り沿いの街路灯39ヵ所に設置。国家資格の「第1、2種電気工事士」を取得する生徒8名が枠組設置を行った。
同高校によると、こうした実践と経験を行うことで生徒達の学習や将来の仕事にもつながるとし、「こうした体験をさせられる事は生徒にとっても嬉しい」と話している。
生徒を代表する大地優絢(ゆうや)くんは「実際に枠組製作にも関わったので、しっかり出来ているか心配した」とし、「今回無事に取り付けられ安心した」と話す。将来は電気工事会社に就職を予定しているという。
同プロジェクトの伊藤誠実行委員長は子ども達の郷土愛を育み、将来も山形で生活したいと思えるきっかけの一つを作りたいとの想いから毎年開催しているとし、「一人ひとりの想いを灯し、世の中に希望を照らすことが目的」と話している。 なお、点灯式は7月11日(金)山形市十日町の歌懸稲荷神社で行われ、7月11日から8月17日までの期間にちょうちんを点灯する。
🛠 県建産連が県土整備部に要望書 「建設産業の雇用確保と育成」など要望
県建産連(県建設産業団体連合会・太田政往会長)は、県内建設産業の育成と働き方改革の推進について、県土整備部の永尾慎一郎部長に対し要望書を提出した。建設関連産業の生産性・労働環境の向上が急務となる中、県内建設関連企業が安定的に収益が得られ、雇用の確保と育成に資することが出来るよう要望した。
要望は7月1日に県庁で行われ、太田会長が県土整備部の佐藤亨技術統括監に対し、要望書を手交した。☆=写真=★
要望は持続可能な県内建設関連産業の育成、建設資材価格変動状況のきめ細かな掌握と実態価格への反映、生産性向上のためのVFM(バリュ―フォーマネー)の推進の3項目を要望した。
県内建設関連企業の発展と育成に向け、県内生産品の活用促進とこれを評価する制度の制定を要望したほか、県の発注工事で最新の価格になるよう、価格変動があった場合、タイムリーに設計価格を反映させるよう適用を求め、積算価格を積算時点から実施時の価格に変更できる制度の改正を求めた。
これに対し、県側はこれまでも県内の工事で地元で調達できるものは地元で調達していると説明。昨年度の県発注工事についても、「約95%は県内企業は受注している」とし、「県内の業界課題を引き続き要望を聞いて対応検討していきたい」と述べた。
また、資材価格の最新価格への反映では、積算基準に基づき年4回改定しているとし、引き続き必要に応じて改定を進めていく考えを示した。
生産性向上のためのVFMについては、業界側は環境負荷や働き方改革なども評価したVFMへの積極的な取組を推進するよう要望。市町村への浸透も行うよう求めた。
これに対し、県側は国交省が進める基準に基づき、コンクリート工の規格の標準化を進めているとし、同時にプレキャストの活用や工法の活用なども推進していく考えを示し、「国の試行状況を見て進めていきたい」と説明した。
なお、今回の要望への主な出席者は次の通り。※敬称略
(建産連側)
▽太田政往会長▽前田直之副会長▽戸嶋賢一専務理事(県コンクリート製品工業組合)▽川井信哉専務理事(県建産連)
(県側)
▽佐藤亨県土整備部・技術統括監▽竹川正人県建設企画課・建設技術DX推進主幹▽大内洋和県建設企画課・課長補佐
🛠 災害復旧の大巻橋架替で見学会 高校生に業界の災害復旧インフラ役割伝える
県置賜総合支庁は、高校生を対象とした建設工事現場見学会を飯豊町小白川地内の県道長井飯豊線大巻橋架替工事現場でこのほど行われた。☆=写真=★ 県立米沢鶴城高校の建設環境類の生徒約50名を招き、建設業の仕事を通した災害復旧の役割などを伝えた。県建設業協会米沢支部の共催で行われた。
那須建設が施工を担当する大巻橋は令和4年8月の豪雨災害で被災を受けたもので、架替橋梁の橋長は約34m、幅員13m、PC単純ポストテンションバルブT桁橋の上部工を設定。プレキャストセグメント工法により、分割された桁部材を現場に搬入し、プレストレスを与えて一体化させて進める工事。工場製作のため、高品質で現場施工期間の短縮にもつながる事を生徒らに説明した。
工事は令和5年10月から下部工に着手し、今年7月の工期で進める。現在は迂回河川の埋め戻しを行い、仮橋の撤去などを進め、今夏にも供用を開始する予定。
見学では、ドローンやVR3Dカメラを使用した現場管理などをパソコンを使用して学習した。
生徒らは豪雨災害の復旧現場を改めて見学し、建設業が道路インフラの復旧に大きな役割を果たしている事を実感していた。
🛠 「あじまん」本社工場 新築工事現場で学習 県立山形工業建築科 28名
県建設業協会山形支部(後藤吉伸支部長)が主催する高校生建設工事現場見学会が天童市山口西工業団地のAJIMANファクトリー新築工事現場(山形建設・設計施工)で13日行われ、建設業の仕事と役割について生徒らと理解を深めた。☆=写真=★
県立山形工業高校建築科の3年生28名を招いて行われ、見学した施設は東北や新潟、関東地区などの東日本地区を中心に店舗を拡大している大判焼き「あじまん」本舗の本社工場として鋭意整備が進む。
本社工場は鉄骨造平屋建て、延べ約1、380㎡と倉庫・鉄骨造平屋建て、延べ約133・66㎡を整備。昨年12月に着工し、来年1月13日の工期で進める。現在は屋根外装のほか、内装工事、電気設備、機械設備等の工事を行っている。
見学では鉄筋の結束作業について、現場代理人の菅氏は建物の強度に重要な役割がある事を説明。「結束で強度を上げるほか、骨組みにも大きな役割があり重要な部分」と説明していた。
生徒からは「現場で心がけていること」「やりがい」などの質問が出され、作業員は発注者に満足してもらえる施設として仕事をしている」とするものや、「工事完了後の達成感が実感できる」とやりがいが大きい事を示していた。
生徒らは工事現場を通して、公共工事だけでなく民間工事についても建設業の役割が大きな社会貢献に繋がっていることを実感していた。
🛠 県サーベイコンテスト総合優勝に庄内地区2校 酒田光陵高 庄内農業高に
6月の「測量の日」に合わせて毎年開催の第33回県高等学校サーベイコンテストが4日、天童市の県総合運動公園で開かれ、総合優勝を県立酒田光陵高等学校(トータルステーションの部)、県立庄内農業高等学校(平板測量・UAVの部)の2校が受賞した。上位2校とも同点だったことで庄内地区のチームが優勝に輝いた。
県内の工業、農業高校などから8校が平板測量、トータルステーションの部、UAVの部など全25チームが参加。日頃の学習成果をそれぞれ披露した。
本大会の優勝2校はトータルステーションの部が「高校生ものづくりコンテスト2025東北大会」の測量競技部門の予選会に出場するほか、平板測量の部は「県学校農業クラブ連盟平板測量競技会」に出場できる。
大会実行委員長の海藤剛県測量設計業協会長は、「測量の重要性と認識を深めてもらい、将来的には日本の社会インフラを支える技術者になって、社会に役立つ高い志をもってもらえば幸い」と大会あいさつの中で話している。なお、総合優勝以外の主な入賞校は次の通り。
☆[平板測量の部]★
▽準優勝=県立置賜農業高等学校▽第3位=県立村山産業高等学校
☆[トータルステーションの部]★
▽準優勝=県立山形工業高等学校▽第3位=県立新庄神室産業高等学校
☆[UAV測量の部]★
▽準優勝=県立米沢鶴城高等学校▽第3位=県立村山産業高等学校
🛠 「横軸道路のネットワーク」の早期要望を 吉村知事と西村東北地整局長が懇談
県知事と東北地方整備局長との懇談会が県庁で開かれ、吉村美栄子知事は昨年7月豪雨による早期復旧に向けた整備や横軸道路ネットワークの早期整備に向けた予算などを要望した。☆=写真=★ 懇談は5月29日に行われた。
この中で、西村拓東北地方整備局長は本県の国直轄による事業を説明しながら、本県の今年度事業計画の予算に全体で428億1、100万円を計上し、前年比0・6%の伸びを確保した事を示しながら、「昨年の豪雨による災害復旧では、当局としても技術的支援を行い、本省と連携して復旧整備を進めていきたい」と述べた。
今年度の主な事業では、最上川下流・中流緊急治水対策プロジェクトで今年度は主に河道掘削を推進。道路事業では東北中央道の国道13号真室川雄勝道路、金山道路、新庄金山道路などで工事を推進するが、金山道路の(仮称)金山第2トンネル(延長1、721m)の掘削に今年度から着手。国道47号新庄酒田道路では高屋道路(延長3・4㎞)の整備推進、高屋防災(延長4・4㎞)の用地買収、工事を推進。戸沢立川道路(延長5・8㎞)も今年度から工事に着手することを示した。また、石巻新庄道路についても、防災面を含めた現道課題の多い県境部付近(中山平~瀬見)の計画具体化に向けた検討に着手することを明らかにした。
また、国道112号山形南道路についても、今年度から新たに事業着手し、ルート設計を進めるほか、港湾関係では、洋上風力発電事業に伴う酒田港外港地区国際物流ターミナル(-12m)整備事業でふ頭用地の地盤改良などを今年度推進していく事も示された。
これに対し、吉村知事は国道47号と国道113号の高規格道路整備にふれ、石巻新庄道路の早期事業化、新潟山形南部連絡道路の整備進捗による横軸道路のネットワーク早期整備を要望。また、国道48号と国道121号の県境付近で自然災害や事故などで度々通行止めを余儀なくされる事から、早期に路線の強靭化に向けた検討を要望した。なお、主な出席者は次の通り。
☆[東北地整]★
▽西村拓東北地方整備局長▽宮本健也企画部長▽山本貴弘港湾空港部長▽岡本直剛山形河川国道事務所長▽高橋朋昭酒田河川国道事務所長▽今森直紀新庄河川事務所長▽福田修最上川ダム統合管理事務所長
☆[県]★
▽吉村美栄子県知事▽永尾慎一郎県土整備部長▽佐藤亨技術統括監▽高橋和明道路整備課長▽佐藤崇河川課長▽高橋甚悦道路保全課長▽本間拓也空港港湾課長▽熊谷英治高速道路整備推進室長▽本橋倫之流域治水推進室長
🛠 新理事長に影澤氏を選出 県板金工業組合第60回通常総会
県板金工業組合(鬼澤義昭理事長)の令和7年度第60回通常総会が3月28日、山形市の山形グランドホテルで開き、任期満了に伴う役員改選で新理事長に影澤昭一氏(カゲサワ・河北町)を選出した。☆=写真=★ 影澤氏は「業界は厳しい状況にある中、組合事業は大事。新体制の下で尽力していきたい」と抱負を述べた。
議事を前に鬼澤理事長は少子高齢化で人手不足が拡大するなど、経済情勢が一段と厳しい情勢にふれ、組合員と知恵を出し合い事業を進めていく必要性を強調。「技能技術者の育成を進めながら、組織の強化を図っていきたい」とあいさつした。
新年度の事業計画では全板競技大会向けの講習とした伝統技法等講習会を継続して実施するほか、資格取得及び各種講習会の実施、差別化戦略の責任施工保証書の発行促進などを継続して実施していく事を確認。事業後継者及び青年部会との連携強化とした若手が参加できる講習会の提供、新規組合員の加入促進などを進めていく。
また、総会席上に責任施工保証書71件を発行実績を行った長岡板金(山形)に対し表彰状も授与された。
なお、任期満了に伴う役員改選で新理事長以外の主な役員は次の通り。
▽副理事長=竹中敬三氏(再任)、長岡功一氏(再任)、小野浩光氏(再任)、大滝修二氏(新任)、大中利文氏(新任)
▽専務理事=三浦孝一郎氏(再任)