業界フォトニュース


時間外労働の上限規制で勉強会開く 県建設業協会
               (2023年8月30日号掲載)


 県建設業協会(太田政往会長)は、建設業の時間外労働の上限規制に関する勉強会を8月22日、山形市あさひ町の県建設会館で行われた。☆=写真=★ 山形労働局労働基準部の嘉副嵩夫監督課長を招き、太田会長のほか、副会長や各支部長などが出席の中、来年4月から適用される時間外労働の上限規制について説明を受けた。
 嘉副課長は、来春から時間外労働が上限月45時間・年360時間が原則となるとし、臨時的な特別の事情がなければこれを超えることができないと説明。臨時的な特別な事情があって労使が合意する場合(特別条項)でも、時間外労働が年720時間以内、時間外労働と休日労働の合計が月100時間未満を守る必要性を強調。「その2~6ヶ月平均が80時間以内、時間外労働は月45時間を超えることができるのは年6回程度」とし、特別条項の有無に関わらず遵守する必要を示した。
 一方で除雪業務については、災害やその他避けることができない事由に該当する労働基準法33条1項にも含まれるため、除雪作業は時間外労働に含まないとした。また、除雪に関連する「除雪前の見回り」「凍結防止剤の散布業務」「除雪機械の誘導・交通整理業務」「除雪作業に向けた準備作業」及び「除雪従事者の食事等の準備業務」なども時間外労働に含まれないと説明。ただ、民間企業や店舗等の駐車場除雪などは時間外労働に含まれるケースになるとした。
 また、法定労働時間を超えて労働者に時間外労働や法定休日に労働させる場合に適用する「36協定」の締結について、「届出しないケースが多い」と指摘。会社本社だけでなく、支店や営業所、事業場ごとに締結する必要もあるため、留意するよう示した。
 嘉副課長は今後、労働者の労働時間を把握する事が最も大事とし、「(過労死防止など)健康管理も含めて常に配慮する必要がある」と述べ、来年4月からの適用に理解を求めた。

労災防止を着実に推進を 県建設業労働災害防止大会開く
               (2023年7月12日号掲載)



 建設業労働災害防止協会県支部(太田政往支部長)主催の第58回県建設業労働災害防止大会が5日、山形市のパレスグランデールで開き、関係者が一丸となって、安全衛生活動に取り組む事を誓い合った。☆=写真=★
 大会を前に建設従事物故者に対し黙とうを捧げた後、太田支部長が昨年の建設業における休業4日以上の死傷者数は対前年比10名、4・1%減少した事にふれ、依然として憂慮すべき状況と強調。「現場の安全安心は不可欠で、労働災害防止を着実に推進していかなければならない」と呼びかけあいさつ。次いで、小林学山形労働局長も「労働災害が増加にならないよう、労働災害防止の徹底をお願いしたい」と祝辞。小林寛山形県県土整備部長(代理)、森田裕介山形河川国道事務所長も祝辞を述べた。
 大会では安全に貢献、寄与した団体、個人のほか、無災害を遂行した優良職長に対し、太田支部長から表彰状を授与した。表彰の後、受賞者を代表し、羽原松明氏(山形建設)が「今回の受賞を機に現場の危険ゼロに向けて、さらに推進していきたい」と謝辞を述べた。
 大会最終には大山圭介副支部長が「安心して働ける職場環境を実現するため、関係者が一丸となって安全衛生活動に取り組むことを誓う」と安全宣言した。

吉村知事と山本東北地整局長が懇談 本県のインフラ強靭化を要望
               (2023年6月14日号掲載)

 
          
  吉村美栄子知事と山本巧東北地方整備局長との懇談会が6月12日、県庁で開かれ、最近の豪雨災害によるインフラ施設が甚大な被害を受けたことから、吉村知事は県内のインフラ強靭化が重要として、引き続き直轄事業の整備を推進するよう、山本局長に要望した。☆=写真=★
 山本局長は現在整備が進む本県の直轄事業について説明し、国土強靭化5ヵ年加速化対策や最上川等の緊急治水プロジェクト事業にふれ、道路関係では日沿道酒田みなと~遊佐間の年度内開通、最上川の大久保遊水地の堤防整備に今年度着手する事を示し、「着実に整備を推進していきたい」と吉村知事に説明した。
 これに対し、吉村知事は本県の重要項目を挙げ、最上川や県管理河川の整備推進、昨年の豪雨による災害復旧の早期完了などにふれながら、「本県の高速道路網も、東北中央道が最上地域まで延伸されたことで、工場立地も増えている。地方創生のためにも交通網ネットワークは今後も重要」と述べ、今後は横軸の高速道路網の早期整備を求めたほか、酒田港の洋上風力発電による基地港湾の早期指定などを要望した。


新会長に太田政往氏を選任 県建設業協会
              (2023年5月19日付ニュース速報)

  
          
 県建設業協会(國井仁会長)の令和5年度定時総会が18日、山形市のホテルメトロポリタン山形で開き、任期満了に伴う役員改選で新会長に太田政往氏(太田建設)を選任した。太田新会長は若年層の担い手確保で安定的な公共事業の予算確保が重要とし、新3Kに「カッコいい」をプラスした魅力ある産業をめざしていくと強調。また、「担い手3法など行政機関の職員に浸透しておらず強く要望訴えていきたい」と抱負を述べた。
 また、これまで会長を務めてきた國井会長は、設計労務単価も年々上昇してきており、着実に進んできているとしながらも、「業界が持つ諸課題は多い。新体制の下で課題解決に向けて、会員の発展を願いたい」と謝辞を述べた。


県土地改良建設協会  新会長に佐藤友和氏(佐藤工務)を選任
              (2023年4月27日付ニュース速報)

  
          
 県土地改良建設協会は第12回定時総会を26日、山形市の土地改良会館で開き、任期満了に伴う役員改選で新会長に佐藤友和氏(佐藤工務社長)を選任した。☆=写真=★ 佐藤新会長は「会員の協力と意見を頂きながら、農業土木の環境を良いものにし、協会事業の運営と発展に寄与していきたい」と抱負を述べた。
 また、新たに副会長の要職を新設し、大山圭介氏(大山建設社長)を選任した。


「ゆきみらいin 2023」 福島県会津若松市で開く
                  本県の企業も見本市に出展   
                (2023年2月15日号掲載)

  
          
 東北地方整備局などが主催する「ゆきみらい2023 in 会津」が8日と9日の二日間にわたって、福島県会津若松市の鶴ヶ城体育館・文化センターを会場に開かれ、地方の雪国文化や冬期の雪氷技術など関係者が交流し情報交換を行った。☆=写真=★
 鶴ヶ城体育館で開かれた見本市には、行政機関や民間企業などから47団体・企業などが出展。このうち、国内防雪柵のトップメーカー・理研興業(株)(本社・北海道小樽市・柴尾耕三社長)のほか、本県からは日本地下水開発(株)(本社・山形市・桂木宣均社長)も出展。理研興業はCLT(直交集成材)防雪柵を展示し新製品を紹介。日本地下水開発は無散水融雪システムや高効率な冷暖房を実現した帯水層蓄熱システムなどを紹介した。
 また、文化センターで開かれた研究発表では、理研興業がCLTを利用した防雪柵の開発研究を発表。CLTの直交集成板は繊維方向を直交させることで、従来からの木製防雪柵に使用された丸太材よりも安定し高い強度性能が得られたと説明。大きさや精度も自在に設計できる利点もあるため、防雪柵への適用が期待されるとした。ただ、防雪効果については一部の防雪効果が確認できたが、今後も現地設置を想定した検証を引き続き実施する必要性を示した。
 このほか、会津若松市におけるスマートシティの取組みなどによるゆきみらいシンポジウムによる特別講演のほか、パネルディスカッションなども行われた。


国道13号泉田道路(新庄)が開通 東北中央道がさらに北上へ
                (2022年11月16日号掲載)



 東北地方整備局が整備を進めている一般国道13号泉田道路(新庄市)が11月20日の開通を前に報道関係者に対し現地で説明会が行われた。☆=写真=★ 去る10月の東根北~大石田村山間の開通に次いで、さらに北へ延伸した供用開始となる。
 今回の泉田道路は新庄鮭川IC(これまでは新庄北IC)から北方向へ延伸し、新庄真室川IC間の延長8・2㎞区間の高規格道路。区間内には泉田川大橋(橋長105m)、JR奥羽本線上に架設する横根山大橋(橋長106m)が含まれる。区間内には約1㎞の付加車線(ゆずりあい車線)も設けられる。
 同ルートは平成24年度から事業化され、約11年間かけて整備を進めてきており、総事業費は約246億円となる。同ルートは東北中央自動車道に含まれ、泉田道路の開通で起点となる福島県相馬市から終点の秋田県湯沢市までの開通区間は238㎞で、約9割が開通することになる。


東北中央道 ようやく最上地区・首都圏と1本のルートで直結
                      未開通区間解消に
                 (2022年11月2日号掲載)



 東北中央自動車道の東根北IC~村山本飯田IC間が10月29日に開通し、この開通により新庄最上地区と首都圏の高速交通網が直結された。
 同区間は東根北IC~村山本飯田IC間・延長8・9㎞のみが供用されておらず、アクセス的にも非常に不便を強いられていた。今回の開通により、福島市の東北自動車道と本県の東北中央自動車道を通り、新庄最上地区まで連結。ようやく東北中央道の役割に大きく期待されている。 区間内には村山トンネル(延長396m)、西郷高架橋(橋長1、014m)の主要構造物も含まれ、村山IC、村山名取ICの2ヵ所のインターチェンジが新設された。☆=写真は村山IC=★
 特に村山IC付近の前後4㎞区間は軟弱地盤から、真空圧密工法を採用。地盤改良工を進め難工事として期間もかけ鋭意整備を推進してきている。
 福島~山形間の高速道路は、東北自動車道経由の宮城県回りと東北中央自動車道の本県回りの2ルートが選択でき、本県への経済効果に大きく期待されている。


業界で働く女性活躍の支援セミナー仙台で開く    日本塗装工業会
                 (2022年10月19日号掲載)



 日本塗装工業会は、建設業で働く女性活躍を支援した「けんせつビューティーセミナー」が仙台市青葉区のアエル仙台で10月8日に開かれ、塗装業のほか、建設業で従事する女性や工業高校、高等技術専門校などの女子生徒など約50名余りが出席。セミナーを通じ、異業種間による意見交換も行った。☆=写真=★
 日本塗装工業会普及委員会(片桐久委員長・片桐塗装店社長)が主催。全国の会員企業で約700名の女性の直用工が在籍している事から、女性の活躍支援を企画。業界で働く女性の意見を聞き、人材不足の解消につなげようと全国各地で開催している。
 セミナーは(株)WIWIWコンサルティング事業部のコンサルタント・深田絵里氏を講師に、働く女性が紫外線や化粧崩れに負けないメイクの方法、美容サポートの方法などを講演したほか、女性活躍支援講座、本音トークによりディスカッション、パネルディスカッションなどを行った。
 この中で、グループによるディスカッションでは、実際に建設現場で働く女性から、「現場の仕事を新鮮に感じている」「塗装の塗替えなどできれいに塗装されていく事にやりがいを感じる」とする意見が多くあった。
 その一方で、トイレの問題で「現場内では女性用仮設トイレを離れた場所に置いてほしい」とする意見が多くあり、日本塗装工業会の役員からは早期に参考にしていきたいとする意見も出た。
 また、下請工事の契約時に男性の担当者に来るよう促されたほか、結婚や出産などで仕事の両立による難しさを示す意見のほか、男女差別的な場面も多いとする意見も多く出た。
 これに対し、日本塗装工業会からは、フレックス制の導入や生活に合わせた配置転換なども考慮していきたいと前向きに検討していく姿勢を示していた。


本県から19社が受賞  東北地整 国土行政関係功労者表彰
                         仙台で開く
                 (2022年7月27日号掲載)



 東北地方整備局の令和4年度国土交通行政関係功労者表彰式が仙台市青葉区の仙台国際センター大ホールで20日開かれ、水閘門操作に精励し永年寄与した個人のほか、優良業務及び工事施工者、工事成績優秀地域企業、災害功労者などに対し、表彰状を伝達した。☆=写真=★
 表彰を前に山本局長は近年の自然災害多発化などで、復旧工事などを担う建設業は重要な役割としながら、今回の受賞は卓越した技術力と困難な工事を乗り越え他の模範と評価。「今後も各企業の力添えをいただきたい」とあいさつした。
 なお、本県関係の主な受賞者は次の通り。
☆[優良業務]★
▽最上北部地区道路設計業務=協和コンサルタンツ▽最上川上流河道分析評価等検討業務=いであ▽小国道路(湯花地区)用地調査等業務=吉田測量設計▽狩川地区路線測量業務=新和設計▽立谷沢川流域濁沢地区観測調査=日本工営▽山形・酒田管内橋梁点検業務=山形・酒田管内橋梁点検業務(日本工営・日本シビックコンサルタントJV)
☆[優良工事]★
▽米沢国道東地区維持補修工事=後藤組▽最上川上流谷地下流地区河道掘削工事=泰昌建設▽大塚道路改良工事=山和建設▽菊田構造物工事=置賜建設▽最上川上流平塩地区河川災害復旧工事=伊藤建設▽最上川上流大久保上流地区河道掘削工事=升川建設▽新庄戸沢地区橋梁補修補強工事=カキザキ▽本飯田地区改良舗装工事=はながさ建設▽早田地区道路改良工事=マルゴ▽北目地区橋梁下部工工事=長浜建設▽谷地田地区橋梁下部工工事=大井建設▽最上川下流落野目地区河道掘削工事=阿部建設▽最上川中流蔵岡地区治水対策工事=新庄鈴木柴田組▽最上川中流横山地区災害復旧工事=升川建設


会員の技術研鑽を引き続き推進  日本技術士会山形支部が大会
                 (2022年7月6日号掲載)



 日本技術士会東北本部山形県支部(須藤勇一支部長)の令和4年度年次大会が1日、山形市の山形グランドホテルで開かれ、会員の資質向上に向けた講習・研修を通じて、会員の研鑽に引き続き努めていくことを確認した。☆=写真=★
 大会に先立ち、須藤支部長はコロナ禍が約2年間続く中で、昨年度はできるだけ対面で各事業活動ができた事を報告しながら、「各会員の技術研鑽を積み、引き続き地域社会に貢献していきたい」とあいさつした。
 来賓あいさつでは、県産業労働部産業技術イノベーション課の笠島信行科学技術政策主幹、遠藤敏雄日本技術士会東北本部副本部長が、「各種研究や人材育成など技術士のプロフェッショナルとして今後も地域に貢献してもらいたい」、「CPDSのオンライン化による講習も定着しつつあり、会員各位の技術向上に引き続き貢献していきたい」と祝辞を述べた。
 今年度の主な事業計画では、「語りBe・語り部(かたるべ かたりべ)」と題し、各技術士へのインタビューを行い、技術発信の場をホームページ上に掲載していくほか、継続事業となる地域の小中学校を対象とした出前授業を開催し、防災教育とともに技術者としての職業や技術士制度を啓蒙していく。
 また、来年に本県で開催される「地域産学官と技術士との合同セミナー」に向け、実行委員会を発足し準備を進めていくことも確認した。


西山形小学校校舎等改築工事で現場体験 山形工業高3年生
                 (2022年6月22日掲載)



 県建設業協会と同山形支部による高校生建設工事現場見学会が山形市柏倉の市立西山形小学校校舎等改築工事現場で行われ、県立山形工業高校3年生が建設業のものづくり技術となる生の現場を体験した。
☆=写真=★
 西山形小学校は既設校舎等の老朽狭隘化から、国道458号沿いの西山形コミセンに隣接した形で昨年9月から改築に着手。RC造3階建て、延べ3、195・84㎡で校舎、体育館を一体化した建物となる。現在の現場は2階部までの工事が進んでおり、躯体工事が鋭意進む。建物外観は蔵王の山並みと民家をモチーフにしたデザインとなる予定で、東京オリンピック資材として市が提供した材料を再利用。木材を多用したぬくもりのある内装とする計画。
 施工者の山形建設(株)建築部建築課の野上高志課長は、建物の構造には中空スラブ工法を採用している事にふれ、配管パイプを一方向に数多く配置し、断面の集合体とした構造を説明。「こうする事で柱の無い広い空間がとれる」と話していた。
 意見交換では生徒からは「仕事に慣れるまでどのくらいかかるか」「どういう勉強や人材が必要か」など活発な質問が出され、「仕事に慣れるまでは場合によって3年目くらいで慣れる」「工業高校の教科書が後から役に立つので、残しておく事も重要」「自分から積極的に向かっていく人」とアドバイス。「特に一級の資格を取得するよう頑張ってほしい」と激励し、「この仕事は(完成した時の)ものづくりの達成感があるので、建設業への入職をお願いしたい」とアピールしていた。
 施工者は建築が山形建設・榮大建設・たくみJV、電気設備にタカハシ電工・塩野電気工事JV、機械設備を山形ガス管工・近藤工業JVがそれぞれ担当。設計は永井設計が担当。来年1月4日までの工期で進めており、校舎等については来春4月からの供用をめざす。


業界の果たす役割を引き続きアピールへ
        県建設業協会本部が定時総会
                 (2022年5月25日掲載)



 県建設業協会(國井仁会長)の令和4年度定時総会が山形市のホテルメトロポリタン山形で19日に開かれ、業界が持つ諸課題を要望しながら、業界が果たす必要性と重要性を引き続きアピールしていく事などを確認した。☆=写真=★
 議事に先立ち、國井会長は社会インフラ整備や自然災害による復旧など、地域建設業が持つ役割を果たすためにも、公共事業予算の安定的な確保が重要とし、「労務単価など地域格差が未だ生じているため、全国統一の労務単価を強く要望し、魅力ある業界を引き続きめざしていきたい」とあいさつした。
 来賓あいさつでは、吉村美栄子知事代理で小林寛県土整備部長、坂本貴美雄県議会議長代理で相田光照建設常任委員長などが祝辞を代読したほか、東北地方整備局副局長も祝辞を述べた。
 昨年度の事業では、会員企業による災害応急対策活動の認知度向上とイメージアップを図るため、「災害協定活動」と明記したビブス、ヘルメット及び重機用マグネットシートを整備。今年度も引き続き活動を通して、地域建設業を広くアピールしていくことも示した。
 今年度の事業計画では、必要な公共事業予算の安定的・継続的な確保、社会基盤整備の促進、入札契約制度の改善などを全建や東北連合会と連携して要望を行う。設計労務単価も全国統一単価を引き続き要望しながら、国や県などと意見交換会を行い、理解が得られるよう取り組んでいく。
 また、各種講習研修会では、CPDS単位取得となる技術者向けなど、経営力・技術力強化に特化した講習研修会も行う。
 毎年開催の東北建設業協会ブロック会議では、今年10月24日に山形市で開催することも示し、会員の協力も呼びかけた。
 なお、総会席上、協会の活動に尽力した方々を表彰する全国建設業協会会長表彰も行われた。


最優秀は設計・模型部門ともに
           新庄神室産業高に決まる
                 (2022年3月2日掲載)

 (最優秀賞 設計部門)

 (最優秀賞 模型部門)

 県建築士会(伊藤彰会長)主催の第69回県内高等学校建築設計デザインコンクールが山形市のパレスグランデールでこのほど開き、設計部門11点と模型部門10点が最終審査に残った。この結果、設計部門の最優秀賞に「これからの建築を考える 新庄市コミュニティセンターの設計」(新庄神室産業高・柿﨑郁弥さん他3名)、模型部門の最優秀賞に「那須塩原市図書館 みるる」(新庄神室産業高・加藤亮太さん他2名)の作品が選ばれた。☆=写真=★
 最終審査には山形、米沢、鶴岡の工業高、新庄神室産業高、創学館高などの県内工業系高校などの力作が会場に展示。「独創性(夢・希望)」「デザインと芸術性」「設計や模型の表現能力」などのテーマに沿って選考。県土整備部建築住宅課営繕室の井沢佳則室長のほか、各高校の担当教諭、県建築士会の伊藤会長、担当役員などが審査した。
 講評で県建築士会教育・事業委員会担当の中川善雄常務理事が、選考した最優秀賞の2点についてふれ、設計部門は発想が良かったが、表現力がもう少しだったが、「CLTなどのハイブリッド工法を採用した事でレベルが高い」と評価。模型部門も採光を取り入れるなどの工夫が欲しかったが、レベルは上々の出来とし、「次回はもっと楽しい発想の夢のある作品を望みたい」とした。なお、主な上位入賞は次の通り。※敬称略
☆[設計部門]★
〇最優秀賞
「これからの建築を考える 新庄市コミュニティセンターの設計」(新庄神室産業高)=柿﨑郁弥、栗田空、今田龍斗、佐藤駿平
〇優秀賞
「Unest 若者の巣 ~若者のUターン促進計画」(鶴岡工業高)=今井尭哉、佐々木悠輔、鈴木おりん、鈴木美恩
☆[模型部門]★
〇最優秀賞
「那須塩原市図書館 みるる」(新庄神室産業高)=加藤亮太、星川眞詩、五十嵐要
〇優秀賞
「平等院鳳凰堂」(創学館高)=酒井淳之介、鈴木幸多、早川宙来、斎藤航央、水戸部拓磨、飛塚基


庄内町立図書館が起工 関係者らが工事の順調と無事故を祈願
                 (2021年12月27日掲載)







 庄内町立図書館等整備工事に着手するため、庄内町余目の現地でこのほど起工した。富樫透庄内町長のほか、設計を担当したシーラカンスケイアンドエイチの堀場弘社長、施工を担当する安藤建設の岩井久社長らが刈初の儀や鎌、鋤入れの儀などを行い、工事の順調と安全を祈願した。☆=写真=★
 図書館新築と記念館改修工事のほか、既存図書館解体工事も含まれる。新図書館は鉄骨造一部木造平屋建て、延べ998・36㎡、記念館改修はRC造一部木造2階建て、延べ429・27㎡などを整備する。
 神事の後、富樫町長は設計者は日本一美しい図書館を設計する有数の設計者と述べ、「本に親しむ町、本と共にある町として多くの市民に活用してもらいたい」とあいさつ。施工者を代表して安藤建設の岩井社長も、「安全と事故に十分配慮し、工事を進めていきたい」とあいさつした。


置賜圏域の道路ネットワーク早期形成へ 地域一丸で促進
                 (2021年10月20日掲載)



 置賜総合開発協議会(中川勝米沢市長・会長)が主催する置賜地域道路整備促進大会が10月14日、長井市の市民文化会館で開かれ、置賜圏域の3市5町の首長のほか、国・県関係者など350名が出席し、国道113号新潟山形南部連絡道路(高規格道路)を中心とする置賜地域の道路ネットワークの早期形成に向けて、一丸となって整備推進していく事を確認した。
 大会では中川勝米沢市長が置賜地域の3市5町が連携し、生活基盤となる道路ネットワーク整備を推進していく事が重要とし、「地域経済の活性化のためにも、しっかり取り組んでいきたい」とあいさつ。
 来賓の吉村美栄子県知事の代理として、安孫子義浩置賜総合支庁長が知事のメッセージを代読。東北地方整備局道路部の高松昭浩道路調査官なども祝辞を述べた。
 講演では高松昭浩道路調査官による「道路を取り巻く最近の話題」と題し、来年度の道路関係予算、主要施策などを紹介しながら、道路整備は地域が一丸となって進める必要性を示した。
 また、意見発表では、置賜地域の企業や町長などが「事業を営んでいくにも幹線道路は重要」、「道路整備は地域の願いでもあり、早期のネットワーク形成が必要」と述べ、早期のネットワーク完成に向けて整備促進を要望。大会宣言では、置賜地域の内外をつなぐ道路整備の促進を決議した。


山形市立西山形小校舎等が安全祈願祭 工事の無事故、順調を祈願
                 (2021年9月29号掲載)







 山形市柏倉の市立西山形小学校校舎等改築に着手するため、現地で9月22日安全祈願祭が開かれた。佐藤孝弘山形市長のほか、設計担当の永井設計の永井社長、施工(建築)の山形建設・榮大建設・たくみJVの代表・山形建設の後藤完司社長が刈初、鍬入れなどを行い、市関係者、市議会議員や学校関係者、地元住民などが玉串を捧げ、工事の無事故と順調を祈願した。☆=写真=★
 西山形小は築39年築と老朽狭隘化し、国道458号沿いの柏倉字塩辛田地内の敷地面積8、303・96㎡に、SRC造3階建て、延べ3、195・84㎡の体育館併設の校舎、プールを整備。令和5年1月4日の完成をめざす。 施設の特徴として、各教室から地域のシンボル・富神山が望めるほか、南東には山形市街地が眺望できる。学校に隣接する西山形コミュニティセンターに学童クラブを置くことから連携交流が可能となるほか、内装に使用される木材は東京オリンピック資材として、市が提供した材料を再利用するなど、特色のある学校施設となる。
 神事の後、佐藤山形市長は東京オリンピック資材を施設内装に再利用する事にふれ、「まさにオリンピックのレガシー(遺産)」と述べ、「コロナ禍の中、安全第一で工事を進めてもらいたい」と祝辞を述べた。
 施工者を代表して、山形建設の後藤完司社長は富神山や長谷堂合戦の長谷堂城にも近く、歴史ある地域の学校施設の工事に関わる事に大変光栄と述べ、「安全第一に現場で連携を密に、満足してもらえる施設をめざし工期まで完成させたい」とあいさつした。
 なお、建築の他の施工は電気設備がタカハシ電工・塩野電気工事JV、機械設備が山形ガス管工・近藤工業JVがそれぞれ担当する。


山形市建設工事優秀技術者表彰 技術者12名が受賞
                 (2021年9月8号掲載)



 山形市建設工事優秀技術者表彰が9月1日、山形市役所大会議室で開かれ、優秀技術者12名に対し、佐藤孝弘市長から表彰状が授与された。
 表彰を前に佐藤市長は、市政インフラ整備に日頃の協力に対し謝意を表しながら、「今回受賞を受けた技術者の方々は優れた技術力を持つ、他の模範」と述べ、「今後も施工の品質向上に努め、担い手育成にも尽力していただきたい」とあいさつ。その後、各技術者に対し表彰状を手渡した。
 表彰後、受賞者を代表して志田建設(株)の小笠原昌平氏が、今回の表彰を受けた事に謝意を表し、「地域の安全安心を守る使命で、さらに品質向上に努めていきたい」と謝辞を述べた。なお、各受賞者は次の通り。※敬称略
▽緑町公園ほか遊具更新工事=白田誠一(プッシュ建設)
▽市道鈴川青野線道路改良工事(高原工区)=峯田光成(高原建設)
▽汚水管整備工事(元木1丁目第2301工区)=庄司博(渋谷建設)
▽橋梁長寿命化修繕事業市道山形停車場医学部線元木大橋塗装補修工事(R2)=鈴木健之(三和)、武田陽佑(光進産業)(三和・光進産業JV)
▽市営双葉町住宅A棟外壁屋根等改修工事=斎藤亮平(市村工務店)
▽市立第2中学校ほか4校無線LAN整備工事=阿部山人(タカハシ電工)
▽菅沢荘空調設備等改修工事=清野飛翔(弘栄設備工業)
▽市道上反田下反田線舗装改修工事(R2)=高橋勇(伊豆田建設)▽蔵王温泉浄水場高区配水池耐震補強工事(1期)=小笠原昌平(志田建設)
▽(耐震)主要配水幹線更新工事(十日町1丁目工区)=小川吉之(山形組)
〇特別賞・新技術活用
▽雨水管整備工事(松波3丁目第218工区)=田中幸朗(渋谷建設)


建設工事・コンサル等 全20社が受賞 県優良建設工事等表彰
                (2021年8月6日付掲載)



 令和3年度県優良建設工事等表彰式が8月2日、山形市の県庁講堂で開かれ、優良業務及び工事20社の代表者に対し、吉村美栄子知事から表彰状が授与された。
 表彰状を授与した後、吉村知事は近年の気候変動による自然災害が多発し、建設業においては復旧に尽力をいただいている事に謝意を表しながら、「今後も資質の向上に励んでいただきたい」とあいさつ。表彰状の盾部分は金山杉、紙は深山和紙(白鷹)を使用し、県のべに花の花びらも使用している事も説明した。
 その後、表彰者を代表して東北電化工業(株)の會津圭一郎社長が、今回の受賞は「身に余る光栄」と述べ、担い手不足で今後の業界への入職者が危惧される中、「今後も生産性向上や働き方改革などを行い、進めていきたい」と謝辞を述べた。
 表彰は昨年度に完成した1、000万円以上の工事852件と200万円以上の業務829件の中から、工事・業務成績評点82点以上で建設工事は入札参加資格審査の発注者別評価点数及び総合評価落札方式の技術点で加点。業務では総合評価落札方式の技術点で加点している。なお、表彰者は次の通り。

[優良工事]
▽令和元年度(明許)道路施設長寿命化対策事業(交付金・国道トンネル・強靭)一般国道348号境小滝トンネル外 非常用設備更新工事=東北電化工業(株)
▽令和元年度(明許)雪に強いみちづくり事業(交付金・国補正)主要地方道山形朝日線外 無散水消雪施設更新工事=渋谷建設(株)
▽令和元年度道路施設長寿命化対策事業(耐震・緊急防災)主要地方道尾花沢最上線赤倉橋橋梁耐震補強工事=星川建設(株)
▽令和元年度道路改築事業(地域連携・国道)一般国道287号川西バイパス道路改良工事(第2工区)=(株)後藤組
▽令和元年度(明許)河川整備補助事業(防災安全・国補正)立谷川護岸工事=(株)三和
▽令和元年度(明許)河川整備補助事業(補助)大旦川調節池整備工事=(株)矢萩土建
▽令和元年度(明許)河川整備補助事業(強靭・交付金)吉野川堤防護岸工事=(株)松田組
▽令和元年度(繰越)要配慮者施設等保全対策事業(防災安全・通常砂防)女殺沢川砂防えん堤工事=遠田建設(株)
▽令和元年度山形県総合文化芸術館雁木等新築(建築)工事=(株)市村工務店
▽令和元年度(債務負担行為)酒田港施設整備費酒田港高砂コンテナターミナル舗装工事=(株)丸高
▽令和2年度北谷地地区経営体育成基盤整備事業第1工区工事=(株)黒田組
▽平成30年度元屋敷林地荒廃防止施設災害復旧工事=(株)新庄・鈴木・柴田組
▽令和元年度(明許繰越)黒井堰地区かんがい排水事業第1工区工事=羽山総合建設(株)

[優良業務]
▽令和2年度みちづくり調査費(単独)一般国道287号道路予備設計業務委託=(株)中央測量設計事務所
▽令和2年度道路施設長寿命化対策事業(地債・大型構造物)一般国道399号椚塚横断歩道橋補修設計業務委託=(株)ケンコン
▽令和2年度交通安全道路事業(地債)主要地方道菅野代堅苔沢線路線測量及び道路詳細設計業務委託=(株)庄内測量設計舎
▽令和2年度土砂災害対策事業(砂防自然災害防止急傾斜・補正)長善寺UAVレーザ測量業務委託=(株)成和技術
▽令和2年度最上小国川流水型ダム管理費 最上小国川ダム河川横断測量業務委託=(株)結城測量設計コンサルタント
▽令和2年度災害復旧事業等調査費主要地方道山形山辺線測量・調査・設計及び災害査定関連業務委託=(株)新東京ジオ・システム
▽令和2年度街路整備事業(補助・無電柱化)3・2・5旅篭町八日町線用地調査等業務委託=(株)金沢総合コンサルタンツ

<< 前のページに戻る

株式会社
東北建設工業新聞社

山形県山形市城西町四丁目5-34
TEL:023-643-5611
(8:30〜17:00 土日祝休み)